——それは学校におもしろい人が多かったってことですか?
レイジ「違う学校の人間もいるので地域の特性だと思います。喜多見やあの辺りはおもしろいヤツが集まってくる」
上杉「IOくん(KANDYTOWN)が喜多見のデイリーが一番アツいって言ってましたよ」
レイジ「(笑)。なんで? なに的なアツさ? アメスピ売ってるとか?」
上杉「あそこにみんな集まる! 2018年のホットスポットは喜多見のデイリーだって」
レイジ「あー(笑)。でもデイリーはかなりホットなイメージがある。『Ollie』とかで特集されるかもね!」
上杉「(爆笑)。喜多見は格好いいっすよね。でもやっぱり自然とレイジくんの周りに人が集まっていて、そこから離れていく人もいて残る人もいてというのが僕らなのかなと思います。レイジくんはいつも、実際その場にいなくとも『ああ、なんかレイジくんがいるよね』みたいな存在で」
レイジ「『あれ、あの時いなかったっけ?』ということは結構多いよね。行ってないのにいたことになってたり。実際、よく後輩のイベントにも行ってたし。ドカット(KANDYTOWN/ズットズレテルズ)の家で年齢関係なくみんなで遊んでいたり、KANDTOWNのメンバーがやっているイベントなんかにも顔を出したり。Nostyleという渋谷の箱でイナタいヒップホップのイベントをやっていたり、常にヒップホップのカルチャーもあって。とにかく始めるのがはやかった。いまラップブームがきてますけど、そのブームが10年くらい前に学校で巻き起こっていて、みんながフリースタイルをやってました」
上杉「文化祭でもやってましたね。中3のときに『15歳の主張』という自分がやっていることを発表する機会があるんですけれど、レイジくんの世代はラップをやってて、僕らはそれビデオで観て育ったんです」
レイジ「クルーの名前は“鬼の子”だった気がする」
上杉「“鬼の子”!? ヤバいっすね。とにかくめちゃくちゃ格好いい先輩たちで、僕らの世代はその背中を追っかけてて、中1から日本語ラップを聴き出しました」
——学校にリアルヒーローがいたんですね。
上杉「みんなヒーローだったし、みんなヒーローになろうとしていた。ヒーローは1人じゃなくていいんだ、というのもその時に学びました。それは俳優にも言えることなんですけど。そして、その中で飛び抜けたヤツがやっぱり出てくるんですけれどね」