—買おうにならないんですね。
川上「作ってもらおうかなとか」
白井「音楽も好きだからってやってるわけだから、お菓子好きだったら作ろうかなって」
川上「なるほど、そう解釈しとこう。って、なんの話してるんだっけ。そうそう４曲目、ギターも結構難しいことやってるでしょ？」
白井「難しいですよ、そうなんですよ。あれって針の穴に糸を通すくらいにシビアなプレイなんですよ。それもパニクってたからやったれみたいな感じですよね」
川上「『Me Do No Karate』の中でも最後のほうに出来た曲だったんで、アイデアがもうないぞってときだったんです。でも俺はそこでアルバムの中でも全くなかった音がほしいって要求して。いろんな音源を渡して、いろんなことをやって、じゃあこれはどうかなっていう最終手段で、テテテっていう音が出て。確かね、この２人がテーブルを囲んでパソコンを前にして作ってたんですけど、その音をアンプ通してやってみたら、すごくいい音だったんですよ。この曲って、何か気が抜けるじゃないですか。この最後のおまけみたいな感じがマッチしてたのかもしれない。でもすごく切羽詰まった状態でこういう曲が吐き出せたっていうのは一生懸命やってる証拠でもあるし、本当に素になったときもクリエーションができるんだという証拠にもなってるかなと思いますね」
—時間はないけど、状態も作曲、プレイのクオリティも上がってると。そしてこのリリース後には武道館が控えてます。
川上「うん、楽しみですね」
ーグラストンベリーまでの通過点ではありますが、武道館は特別な位置づけだし、重要なステップですよね。
川上「重要ですね。日本武道館って横文字がないじゃないですか。建物自体に厳かな雰囲気があるし、横文字ないし、日本って書いてあるし、またちょっと違う神聖な気持ちになりますよね。そんなところでロックを鳴らすということで、どうしてもその日から背負うものが付くんだなって。もちろんだからと言ってそこで終わりにするんじゃなくて、 [Champagne]は武道館で収まり切れなかったって全員に言わせたいし、今から色んなものを企んでます」
