写真家・田口まきの個展「Beautiful Escape」が西麻布・CALM&PUNK Gallery にて開催。
2009 年に CALM&PUNK Gallery で開催した個展「戦う Annabel Lee」では、当時の社会とメディアから受ける「現実」の二重構造に対して疑問を持ち、作品展示ではなく、撮影風景を公開するというパフォーマンスを行った田口。その個展を含め田口まきは、これまで一貫して10~20代の女の子を被写体に彼女たちの純粋な姿を捉えてきた。8年ぶりの個展開催となる本展では、2014年頃からの作品群と総勢14名の女の子を被写体に、早朝の都市と美しい朝焼けの浜辺で撮影した新作を展示発表。様々なシチュエーションと女の子が映る過去作品に並び、新作作品では対照的な場所に自由な雰囲気と純粋な欲望を纏った女の子たちの自然体が記録されている。また会場では、過去作品から本展新作まで収録した写真集「Beautiful Escape」を発売。
田口のカメラへ純粋に目線や姿を預ける彼女たちのかけがえのない瞬間をその目に刻もう。
[ 作家ステイトメント ] 「何か、したい」と「どこかへ、行きたい」
私は、女の子たちの “欲望” が好きだ
いつだって欲望が女の子を「どこか」へ連れて行ってくれる 純粋な欲望、そして未知への好奇心から、瞳孔が開いて光を反射した真っすぐな視線がレンズ越しに向けられる
「何が」したいかは分からないけど、「何か」がしたい
何かわからない「何か」を追いかけて一緒に走りたい たとえば、きれいな女の子がきれいな色のドレスで、街の中を全速力で駆け抜ける 細くてしなやかな髪の毛が揺れて、太陽の光をうけて素肌のうぶ毛がキラキラ光る
走れば、そこはジャングルで草原で、幕の上がった舞台の上に立っている いつも「どこかへ行きたい」と思っている
どこか分からない「どこか」のための小さな冒険を いつも通る街の中で、何百回も何千回も通り過ぎる街の中で、 いま住んでるの部屋の中で、朝の海辺の澄んだ空気の中で 何をする?やりたいことは何でもいいよ? 好きな服を着て、着てる服を脱いで、
何でもいいんだよ
私はとくに、きれいな女の子たちが好きだ きれいなことは、とても重要だ もしくは、自分はきれいだと知っている女の子 あたりまえに、ただ美しい
私と、美しい女の子たち 彼女たちとの、ひとときの逃避あそび、その大切なかけがえのない瞬間の記録写真なのです

「Beautiful Escape」
会 場 – CALM & PUNK GALLERY 東京都港区西麻布 1-15-15 浅井ビル 1F http://calmandpunk.com/
会 期 -2017年8月19日-8月27日
開場時間 – 12:00 – 19:00 * 日曜日 / 月曜日休廊* 会期最終日曜日は営業。
書 籍 『- Beautiful Escape』
3,800¥+税
出 版 社 – 株式会社リブロアルテ http://libroarte.jp/
田口まき
2007 年よりフリーランスフォトグラファーとして女の子のポートレイトを中心に、雑誌や CD ジャケット、 グラビアなどのフィールドで活動を開始。また、女の子をテーマにした、書籍の出版企画やアプリ開発、 企業とのタイアップコンテンツ開発・コンセプトプランニングなどを手がける。雑誌『Numero TOKYO』 にて、「21 世紀少女」連載中。
http://non-grid.com/maki-taguchi/ https://www.instagram.com/maki_hampi/
Photo by Maki Taguchi
Clothes by AKIKOAOKI / Styling by KEISUKE YOSHIDA