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text by Ryoko Kuwahara
photo by Masakazu Yoshiba

OKAMOTO’Sのアドレス帳Vol.20 Rei × オカモトコウキ

NeoL_Kouki_Rei2_photography : Masakazu Yoshiba | edit : Ryoko Kuwahara

——ギターから曲を作ることが多いんですか?


Rei「上手ではないけどピアノやベース、ドラムなど毎回なるべく使う楽器を変えるようにはしています」


コウキ「僕はギターから作ります。確かにギターでずっと作っているとどうしても手癖っぽくなりがちだよね」


Rei「手癖も面白いなと思う。コウキくんとは、フレージングではシンパシーを感じるところがあるんですけど、カッティングのセンスは種類が違うから興味深い」


コウキ「歌詞の内容は自分にリアルに起こったことが多い? それとも作家的な感じで書けるの?」


Rei「昔はわりと物語性の高い、スピッツの草野マサムネさんみたいな曲に憧れてたんだけど、ある時に、私の場合は自分のことでしか書けないなと思って。情景描写的にはフィクションもあるけど、根底にあるメッセージや気持ちは、本当に自分が体験したり、感じたものじゃないと難しいかな。女友達の恋愛話を聞いて曲を作るとかはできない。自分が納得していることじゃないと本気でやれない強情さや不器用さがあるんだと思う」


コウキ「僕も本当に自分に起こったことしか書けない。日記のような感じで、想像では書けなくて。だから他の人の気持ちを想像して書くような共作は難しい。Reiちゃんはプロダクトのデザインも毎回素晴らしいけど、どこまで自分でディレクションしてるの?」


Rei「写真はフォトグラファーさんに撮ってもらうけど、アートディレクション、デザイン、写真のレタッチ、レイアウトはおおまかやってるかな。今回は『MUSIC BOOK』というzineをCD(『CRY』)につけて、さすがに本は作ったことないからアートディレクターを入れたほうがいいんじゃないかとも思ったんです。ただ音楽でも、歴史や基礎を知らない人が常識破りな曲を作ることがあるから、自分はそういうデザインに造形がないからこそ自由にできる部分もある。挑戦している姿勢も伝わればいいかなと思っています」


コウキ「だからなのかな。ミニアルバム3枚とも完全にReiちゃんの色だなと思う。MVを観ていても同じように感じて」


Rei「作品毎にテーマのギターと色は決めているんです。それを基にMVも監督さんと相談して作っています。色やみんなが無意識的に感じているその季節の統一感や世界観みたいなものは、衣装や見えないところでの活動でも細部に散りばめています」



NeoL_Kouki_Rei_3photography : Masakazu Yoshiba | edit : Ryoko Kuwahara

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