ショウ「全部自分たちで弾いてる?」
ブライアン「お父さんがマルチ・インストゥルメンタル・プレイヤーだからね」
マイケル「70年代や80年代、お父さんは全部自分でレコーディングしてた。レーベル契約がなかったからリリースされることはなかったけど、長い間レコーディングはしてたんだ。自分のレコーディングに必要なら、自分でドラムを叩けるように練習するというのが、彼にとっての唯一の方法だった」
ショウ「すごい」
マイケル「だから、その哲学が僕たちに引き継がれているんだよ。ブライアンは、自分のレコードでトランペットが必要だったからトランペットを練習したんだ。ブライアンは学校でストリングスをやってて、僕はダブルベースをやってた。だから、ブライアンはチェロもレコードに取り入れたんだ」
ブライアン「あと、バンドのベースプレイヤーのミーガンがヴァイオリンを持ってたから、それも使った」
マイケル「アルバムに収録されているブライアンのヴァイオリンってヒドイんだよ(笑)。マジで。でも、何百回もオーバーダブしたからどうにかなった。しかも何テイクも録り直したからね(笑)」
ブライアン「アレンジも良かったしね(笑)」
ショウ「それはやったことないな。僕たちは4ピースバンドだから」
マイケル「僕たちも別にやる必要はないんだよね(笑)。でも、街の中心から離れたところに住んでいるから人とも会わないし、それしか方法がなかったんだよ。今はショーで沢山の場所に行くから、人に会うけどね。この前スティールギターをやってる人に会ったんだけど、もしスティールギターのサウンドが必要になったら、ブライアンに頼んで下手なスティールギターを取り入れるか、その彼に頼むよ(笑)。でも周りに知っているミュージシャンがいなかったからこそ、今のスキルを手に入れたんだ」
ショウ「素晴らしいスキルだね。僕らは、やっぱり楽器を演奏することが好きなんだと思う。パソコンを当たり前に使える世代だと、コンピューターを使えばドラムを演奏する必要もないし、そっちの方が簡単。でも、僕はそうしたくない。君たちもそうだよね?今は曲というよりトラックを作る時代かもしれないけど、君たちが楽器好きなのがすごく伝わってくるよ」
マイケル「僕たちは昔カバーバンドにいたから、長い間カバーを演奏していたんだ。それくらいただただ曲を演奏することと楽器が好きなんだよね。上手くても上手くなくても」
ブライアン「デリケート・スティーヴっていう新人のギタープレイヤーがいて、彼の音楽についてはあまり知らないんだけど、彼がミュージシャンたちを招いて、彼のギターに合わせたセッションをやって、観客は彼がギターをプレイするのをひたすら観ているという話を聞いた。楽器を演奏するミュージシャンは、まだまだ沢山いるんじゃないかな」
ショウ「僕も今はリードシンガーだけど、元々はドラマーだったんだ。楽器が大好きで、ブルース・ハープも吹くし、ピアニカも弾く。ピアニカって英語で何て言うんだったかな……」
ブライアン「メロディカのこと?」
ショウ「それ!」
ブライアン「日本語の”ピアニカ”の方がメロディカより理にかなってるよね(笑)」
ショウ「ははは(笑)」
マイケル「ディズニーランドではアメリカが勝ってるけど(笑)。アメリカのは天井なんて見えないからね(笑)。醤油味のポップコーンだけはよかったな。あと、緑色のチュロス。食べはしなかったけどね」
ショウ「抹茶味だと思うよ」
マイケル「マジで!?」