—UCARYはこの間レコーディングしてましたよね?
UCARY「はい、めっちゃ楽しかったです」
—それは澤くんがギターで?
UCARY「そうです」
コウキ「OKAMOTO’Sのレコーディングとかぶってたんだよね。残念だったけど、聴かせてもらったらすごく良かったです」
—楽しみ。ライブで聴いたら、ダンスロックなかっこいいのと、ポップス色の強いかわいい感じが入り交じってるけど、どういう感じでいきたいって思ってるんですか?
UCARY「ゆくゆくは日本のリリー・アレンみたいな感じになりたくて。ポップキッチュ系もいけるけど、ちょっと毒づいた感じの。それでブロンド・レッドヘッドみたいに歳をとっていきたい。だから今はレディ・ホークみたいな感じでやって、リリー・アレンくらいにちゃんと成れたら、そこからブロンド・レッドヘッドくらい音楽的には複雑で、でも歌だけだったらすごい切なくて、かわいいっていう感じをやりたくて」
コウキ「ちゃんと設計があるんですねえ。一回リリー・アレンに行ってからなんだね」
UCARY「そう。一回行きたいんですよね。自分の中で勝手に、リリー・アレンの毒づいてるけどすごくかわいくて女の子らしいイメージと、ブロンド・レッドヘッドのカズ・マキノさんのイメージがリンクしてて。そういう人になれたらいいなと思って。バンドの木下(裕晴/ex L—R)さんと共通で好きなのがセント・ヴィンセントなんですけど、ビョークとかセント・ヴィンセントとかリリー・アレンも、もうその人でしかないじゃないですか。そういうのをうまく混ぜ込んでお茶の間のビョークみたいな感じでやったらいいんじゃない、とか言ってくれて」
コウキ「お茶の間のビョークってすごいね。何か正反対のことを言ってるような感じ」
UCARY「そう。でも訳わかんないことをやりながらもリリー・アレンのようにはっきりと分かりやすいことを一個でもしてたら、何か伝わるんじゃないかなあって思って」
—どちらにせよぶっ飛んでる。
UCARY「そうなんですよ。でもそこに魅力を感じてます。私はちゃんとUCARY & THE VALENTINEとしておばあさんになりたいですね。ずっと音楽したい」