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text by Ryoko Kuwahara
photo edit by Ryoko Kuwahara
photo by Shuya Nakano

OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.17 吉村界人 × オカモトレイジ

Photo : Shuya Nakano  | Styling :  Yuji Yasumoto(Kaito Yoshimura) | Hair&make-up Tomomi Fukuchi(Kaito Yoshimura)   |  Graphic design :  Kosuke Tsuda | Retouch : Shota Emoto   | Interview & art direction : Ryoko Kuwahara

Photo : Shuya Nakano | Styling : Yuji Yasumoto(Kaito Yoshimura) | Hair&make-up Tomomi Fukuchi(Kaito Yoshimura)
| Graphic design : Kosuke Tsuda | Retouch : Shota Emoto
| Interview & art direction : Ryoko Kuwahara




——吉村さんは俳優という軸はぶれないけれど、ほかにも色々やりたいことがあると。具体的にはなにをやりたいんですか?


吉村「音楽が好きだし、ラップをやりたいです」


レイジ「できた曲を送ってくれるんです。俺もトラックメーカーを紹介したりして。そういえば、英語喋れるの?」


吉村「喋れないですよ」


レイジ「リリックの内容が7割くらい英語だよね。それじゃ、あの英語は適当に書いてるの?」


吉村「適当じゃないです。調べて書いてます」


レイジ「きちんと調べて組み立ててるんだ! 真面目!!!」


全員(笑)


レイジ「いいと思うよ」


吉村「適当にやってる感じがよかったんだけど……。パソコンでいつも調べながらやってますね」


レイジ「前にカフェで会った時に作業してたのはそれ? 大荷物広げて作業してるなと思ってたけど、リリックを書いてたのか」


吉村「そうです」


——ヒップホップが好きなんですか?


吉村「ロックも好きですよ。邦楽も洋楽も全部好きです」


——でもいまやりたいのはラップなんですね。


吉村「そうですね。元々人並みに好きだったんですけど、俳優という職業は自分の言葉を持てないじゃないですか。脚本に書いてあることしか読めない。だから思っていることをインスタに書いたりして。でもそうやって世の中に発信するのは飽きて、考えてみたら、音楽に落とし込めばなんでもありになる。それってすごいことだよなと気付いたんです。歌はうまくないけど、ラップが好きで、言いたいことはある。ラップをやりたいというより、言いたいことがあるから手段としてラップをとったという感じです」


レイジ「それは正しい。言いたいことがたくさんあるからラップになったと思うし。一曲ではおさまらないんだろうね」


——逆にレイジさんもMVなども含め、多少は演じる場面もあるわけですよね。


レイジ「MVで演技することはそんなにないですが、一度『SHIBUYA零丁目』というドラマに出演させて頂きました。難しいというか、初めての感触でした。よくできるな、すごいなと改めて思います。音楽は“自分”なのでまったく違いますよね」


——どういう部分が一番難しかったですか?


レイジ「いつも通りの感じでと言われた役柄だったので、そんなに大変でもなくて。ただ撮影にかかる時間が長いし、一つのことに向けて関わる人の多さもすごい。その全部のプレッシャーが自分にかかって来るのは大変だなと思いました」


吉村「ああ、そうですね。俺は演技も音楽も両方好きだし、同じ感覚でやってますけど、やっぱり音楽の方が気楽です。音楽は別に求められてないしな、みたいな。役者にはたくさんの人が関わってるぶん、いろんな声があるし、期待もあって、主演をやったらバズってもダメでも自分にダイレクトに影響する。そういうのは感じちゃいますね」


レイジ「確かにマインドの問題は大きいかもしれない。なので、界人くんの音楽は本当のインディーだと思います。インディー、メジャーってやっぱりレーベルと契約してるしてないじゃないと思う。その“求められてないしな”という気持ちは忘れない方がいいよ。そういうものにしかない良さが絶対あるから」


吉村「うん。自分の気持ちを整理するために歌詞を書く、ラップしてるくらいの感じです」


レイジ「ラップはそうだとして、役者としては最終的にどのくらいのポジションになりたいと思ってるの?」


吉村「やっぱり一番を獲りたいです」


レイジ「いいね。熱い。だって松田優作がまだ生きてると思っていまの事務所に電話したんでしょう? そのエピソードは衝撃だった」


吉村「しましたね(笑)」


レイジ「いい話だよね。俺らも同じ。熱いし、すごく売れたいと思ってる」


吉村「絶対思いますよね」


レイジ「俺らは性格が似てるね。真面目でトップを狙ってるところも同じ。でも思ってたよりも落ち着いてる。話していて、ハッタリっぽさがなかった」


吉村「それはもうなくなりました。本当に、ちょうど地に足をつけようと変わったばかりなんです」


レイジ「そのタイミングで対談できたのは嬉しいな。いい思い出になりました」


吉村「こちらこそありがとうございました」


photo Shuya Nakano
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Kaito Yoshimura
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吉村界人
1993年2月2日生まれ、東京都出身。映画『ポルトレ –PORTRAIT-』(内田俊太郎監督/2014年)で映画主演デビュー。以降、多数の映画、ドラマ、CMに出演。近作に『太陽を掴め』(2016年/中村祐太郎監督 *主演)『牝猫たち』(白石和彌監督/2017年)がある。今後、『獣道』(内田英治監督/2017年7月15日公開)『お前はまだグンマを知らない』(水野格監督/2017年7月22日公開)『関ヶ原』(原田眞人監督/2017年8月26日公開)など、多数の話題作の公開を控える。
http://office-saku.com/artists/new_actors/kaito_yoshimura.html

OKAMOTO’S
オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10’S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売し、7月に は両A面シングル“JOY JOY JOY/告白”を、11月6日にニューシングル“SEXY BODY”をリリース。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、東京スカパラダイスオーケストラ、ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。2015年9月30日、6thアルバム『OPERA』をリリース。2016年6月1日にNetflixドラマ「火花」の主題歌「BROTHER」を表題曲にしたシングルをリリース。10月29日、東京・日比谷野外大音楽堂公演にてキャリア初の47都道府県ツアーファイナルを敢行。同ツアーからの厳選音源と、ツアー中に書き下ろした新曲「ROCKY」を収録し、ツアーファイナルの映像を全曲収録したBlu-ray付きライヴアルバム「LIVE」を2017年5月31日にリリース予定。
http://www.okamotos.net

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