OKAMOTO’Sのメンバーが友人はもちろん、憧れのアーティストなどをゲストに迎える対談企画第17弾。今回は、ひと目みたら忘れられない演技で注目を集めている俳優・吉村界人が登場。街での遭遇率が異様に高いというオカモトレイジと初対談を敢行した。フリーキーな印象を持たれるふたりだが、その生態、そして仕事への姿勢とは?
——おふたりはどういうきっかけで知り合ったんですか?
レイジ「実はきちんと話すのはこれが初めてなんです。でも街中でバッタリ会うことが連続したので、勝手に縁を感じていました。BIM(OTOGIBANASHI’S)と知り合った時と同じで、道端での遭遇率が異様に高い(笑)」
吉村「よく会いますよね」
——最初に会った時にはお互いのことを知ってる状態だったんですか?
レイジ「僕は知っていました。インスタが面白いと友だちに教えてもらって、結構早い段階でフォローしていて。一年くらい前に共通の友だちといたタイミングで挨拶して、そこから古着屋やらカフェやら道端でも会いだしました。でも界人くんはシャイだから、会っても『ういっす、おいっす』と言って、サーッといなくなっちゃう。『ご飯でも一緒に行こうよ』みたいな流れを作らないようにしてるというか(笑)。多分10回くらいは会っているのに、こうやってゆっくり話したことはないよね」
吉村「バレてましたか(笑)。ダメなんですよ、結構シャイというか……」
レイジ「バレてる。でもね、いいと思うよ。繋がれないヤツだなというのもいい。いつも界人くんから連絡をくれるので嫌われてるわけじゃないのはわかっているけど、会うといなくなるからシャイなんだろうなと思って。かわいいです(笑)」
吉村「いやいや。でも本当にすごくよく会うんですよ。だからレイジくんと会うと、心の中の信号みたいのものが光る感じがある。そういうのは大切にしてます」
——レイジさんは吉村さんの出演作品も観ていたんですか?
レイジ「はい。というか、なにも考えずに気になった作品を観ていたら高確率で出てくるんです。一番最初にちゃんと作品で観たのは『百円の恋』かな。『ディストラクション・ベイビーズ』『ちはやふる』も観ました。あと七十七銀行のCM。新潟で映画館に入ったら流れていて。とにかくちょっとしたシーンでもすごく記憶に残る。それがすごいなと思っていました」
吉村「観てますねえ」
レイジ「『太陽を掴め』にも招待してくれたのですが、あれもよかった。特に押入れの中の宇宙にぶっ飛ぶシーン。ああいう表現がすごく好きです。工夫を感じるというか、作る側が現実的なことを考えて、やりたいことが100パーセントはやれてない状況で、なるべく100パーセントを表現するために頑張った結果こうなった、みたいな。監督の満足度は置いておいて、その頑張った感じがにじみ出ているものはいいなと思います。音楽も、この人はこれをやろうとしてこうなってしまったということが多いけど、その勘違いはやっぱりすごく大事だよね」
吉村「実際、まさにそんな感じなんです。僕が自分の才能を勘違いして、『僕を主演にして映画を撮ってくれ! 他に誰がいるんだ!』って感じで監督に掛け合ってスタートしたので。元から映画をやろうという話はあったんだけど、ゴリ押ししてという」
レイジ「そういうことは成功するんだよね。やればできるし」