植物になった白線@代々木公園 Sprouted Plants @ Yoyogi park
2011
w.900 × d.400 cm
アスファルトに溶着性ゴムシート Rubber on asphalt
©Yusuke Asai, Courtesy of URANO
Photo by Keizo Kioku
土の星の人 Person on the soil planet
2016
h.500.0 x w.400.0 cm
帆布、土、膠、アクリルレジン、水 Soils, glue,acrylic resin, water on canvas
©Yusuke Asai, Courtesy of URANO
——街にもアートを描かれていて、あれもある意味街の中で変化していく完成しないものですが、そことはまた違う意味で?
淺井「そういう考えも多分繋がっています。僕が完成と思っていようが思っていまいが、発表されたものを人は完成された作品として見る。その時完成かどうかを気にしているのは僕だけだとしたらその発表されているものがどこまで生き生きしてるかの方が大事。生き生きしている良さをわざわざ殺しちゃうようなことはしなくていいから、本当はまだまだ描けても、未完成だと思う部分が残っていても、生き生きとした部分をできるだけ生かしていきたいと思ってる。大きな流れの中にあるとしたら常に未完成なわけだから。それを無理して切り取ると、なんか不自然さが絡む気がして。
今まで『完成させなきゃ』とか『土は土だけで描かないといけない』とか、僕なりに少ないこだわりを大事にしてきたけど、そのこだわりがただの囚われに変わってしまってはつまらなくて、今はいろんなことを流れに任せています。
その一環として、『その土地で描いたら消す』というのも結構達成できたので近年では丸めておける大きな布に残すべき形を作ったり、外でのプロジェクトとアトリエでの作品とが最終的には一つになるようなやり方を考えたり、絵を描くことを通じてやれることがまだまだ沢山ある!、そう考えると町の中に描くことも、アトリエで描くことも、それらが建築やファッション、絵本や版画、陶芸などにリンクしていくことも、これからもいろんな出会いがありそうだなと楽しみにしています」
泥絵制作風景(東京都現代美術館)2014 photo by Maki Taguchi
©Yusuke Asai, Courtesy of URANO
泥絵制作風景(東京都現代美術館)2014 photo by Maki Taguchi
©Yusuke Asai, Courtesy of URANO
淺井裕介
画家。1981年東京生まれ。独学で美術を学ぶ。テープとペンで描く「マスキングプラント」や、土と水で描く「泥絵」など、身の回りの素材を使った作品を多く発表。2009年、VOCA2009年展 オオハラ美術館賞受賞、2015年 東山魁夷記念日経日本画大賞入選。2016年、作品集『この場所でつくる Yusuke Aasai Art Works 2011-2015』(求龍堂)を出版。
https://urano.tokyo/artists/yusuke_asai/
interview & edit Ryoko Kuwahara
宇宙特集
『Voyage of Time : Life’s Journey』Sophokles Tasioulis Interview
https://www.neol.jp/culture/54182/
画家・笠井麻衣子インタビュー
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BO NINGEN Special Shoot & Interview
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Avu-chan from Ziyoou-vachi『Q』Special Photo Shoot & Interview
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