コウキ「一緒にバンドをやっていたときも『この曲って、例えばポリスみたいな感じだと思うんだけど』とか僕が言うじゃないですか。そしたら『そこからこういう風にしたいんです』って提案されて、俺はそれを知らないから教えてもらったりして。解釈が全然違うし、曲とかは教えてもらってることの方が多いですね。あっそういえば、昨日『わたしはロランス』を観たよ。フランス映画で、UCARYがすごい推してたやつ」
UCARY「あ、そうなんですね。私、久しぶりにあんな丁寧な映画観ましたよ」
コウキ「3時間あるんだよね」
UCARY「ねぇ。私、2,3回くらいおぇ、おぇって泣きました」
コウキ「どのシーンで泣いた?」
UCARY「ほんまに嗚咽入ったのが、カフェで彼女の方が店員さんにめっちゃ切れるシーン。わかるわその感じ、わかるわってなって。そこからの展開とかもなんとなく気付いてたから、そういうのを含めて悲しいシーンだなってすごい泣いちゃって」
コウキ「UCARYが好きそうって思いながら観てました」
UCARY「破壊力半端なかったです」
—コウキくんは普段、単館系の映画とか観ないイメージなんだけど。
コウキ「実は単館系、すごく好きですよ。ジム・ジャームッシュとかが好きで。爆音映画祭とかも行きます。でもそういうのを観る友だちはいないかも。映画はひとりで観に行ったほうがいいですよね」
UCARY「私も一人でレイトショーとか行きます。でも映画を観に行くのも好きだけど、タバコを吸いながら観たいじゃないですか。私が観る映画は喫煙者がよく出てくるんですよ」
コウキ「あの映画もずっとタバコ吸ってたよね。フランス映画ってずっとタバコ吸ってるイメージ。何か『わたしたちの宣戦布告』ってフランス映画があって、それも面白くて好きだったんですけど、やっぱりずっとタバコ吸ってた。学校のシーンでさ、生徒がみんな廊下でタバコ吸ってて」
UCARY「あれはびっくりやけど、ああいうの観るとタバコ吸おうってなるから、ほとんど家で観ますね。しかもヘッドフォンして、爆音で観てます」
コウキ「じゃあ上映会しますか」
UCARY「いいですね」
(後半へ続く)