ーー撮影での思い出や裏話を教えてください。
ビビアン「本屋での撮影は学生時代を思い出しました。私が学生の頃、今のようにスマホや遊びがあふれる時代ではなかったのです。当時の本屋は、本当にデパートのようなものでした。映画の中でも見られるブロマイドですが、当時はよく好きな芸能人のものを集めて、一冊にまとめていました。また、いろんな色のボールペンやカラーペンなどを集め、これがあればテストで100点を取れる感じがしました。当時の私にとって、本屋とはデパートでした。レトロな感じの本屋は今ではあまり見かけないので、撮影の際は、学生時代の思い出がよみがえってきました」
ーー学校のシーンでは、特に購買部が一番好きでした。その中での裏話や思い出があれば、教えてください。
ビビアン「『私の少女時代-OUR TIMES-』は1992年頃の物語で、ちょうど私の生まれ年なんです。レトロな店でしか見られないお菓子がたくさんあったので、購買部に入った時は、私もワクワクしました。全て当時のままコピーして持ってきたので、私は新鮮だったのですが、スタッフにとっては懐かしかったと思います。本当に時代にぴったりで、そこにいるだけで当時に戻った気がしました」
ーー購買部はセットだったとお聞きしていますが、その中のレトロなお菓子は、映画のために集められたんですね。
ビビアン「『私の少女時代-OUR TIMES-』の全てのセットは、美術担当者が一生懸命探し作ったもので、本当に時代にあったものばかりです。室内のスケート場ですが、今の台北では本当に稀な場所です。今はアイススケートが多いかと思いますが、当時はローラースケートだったんです。探すのが大変だったけれど、当時の様子を全て再現しました」
ーーローラースケートは懐かしいものですよね。
ビビアン「はい、今はローラープレードの方が多いですが、わざわざ探してきました。映画のために、ローラースケートの授業を一ヶ月、受けました。林真心は滑れない時と、滑れるようになったとの二段階があったので、ちゃんと滑れてから、滑れない感じの役作りをしていました。スケートとケガにならない転び方の練習には特に力を入れていました」
ーー映画の中では、派手に何回も転びましたね。
ビビアン「はい」
ーー屋外のスケート場での思い出はありますか。
ビビアン「先程も言いましたが、そこは本当にロマンチックで、恋に落ちる感じをさせてくれるところです。実は、小さいころ、男の子がライトアップを準備してくれた広場で一緒にスケートを滑ることを想像していたことがありました。『私の少女時代-OUR TIMES-』で実現するとは思わなかったです。本当にロマンチックで、今思い返しても、甘い感じがします」
ーー実際に男の子とスケートをした光景を思い出していましたか。
ビビアン「現実ではそういう体験はなかったです。ですから、撮影中は本当に楽しんでいました」