Alesso × Sho Okamoto(OKAMOTO’S)
楽曲が13億回以上ストリーミングされるなど、EDMシーンで絶大な人気を誇るスウェーデン出身のAlesso。踊らせる音楽を作ることに熱意を燃やす二人の会話をお届けする。
——いま会場に着いたばかりなんですよね?
Alesso「そう。実は2日前にLAから日本に来て、その前はイビザにいたんだ。ヨーロッパ、べガス、イビザ、LA、マイアミ、オーストラリア……もう、体内時計がおかしくなっているよ(笑)。クレイジーな夏を過ごしているけど、とにかく時間がある時に寝るようにしている」
——すごいですね、時差ボケが大変そう……。さて、ヒット作品を次々と生み出していますが、あなたにとって曲をレコーディングする時に大切なこととは何ですか?
Alesso「ヒットになりそうか否かは関係ない。自分が”これだ!”としっくりくる感覚に従って、あまり考えすぎないようにしているね。自分が楽しめればそれでいい。時にポップな作品に仕上がることもあるし、アンダーグラウンドっぽくなる時もある。その中間になる時もあるしね。作品をどうにかするために敢えて何かを落とし込んだりはしない。自分のベストを尽くして、楽しめる音楽を作ることに集中するだけだよ」
——曲作りはどうやっていますか? 全てパソコンでの作業ですか?
Alesso「ほとんどそうだね。普段はメロディやコードのアイデアからスタートして、その周りに色々と付け足していく。でもエレクトロすぎる音になるのはいやだから、その後でライヴの要素を付け加えていくんだ。アコースティックギターとかね。特に最近の曲ではアコースティックギターをよく使っている。そうやってオーガニックのフィーリングを取り入れるんだ」
——いいですね。レコーディングの時はチームがいるんですか?
Alesso「ほぼ自分一人でやるよ。だからこそ時間がかかる時もある。ショーなんかに関してはマネージャーやチームがいるけど、音作りに関しては一人。音楽業界の友達に意見を聞いたりはするけどね」
——一人で作っていると寂しくなりませんか?
Alesso「時々は誰かと作業したいと思うこともあるけど、俺は自分でコントロールしないと気が済まないタイプでなんだ。自分の曲作りには、友達や妹、ファン、色々な人からのフィードバックが全てで、それを全て取り入れるためには自分でやるしかないんだよ。自分がダイレクトに関わった作品を作りたいんだ」
——曲を作る時に、オーディエンスが踊れるかどうかを考えていますか?
Alesso「もちろん。俺の場合、曲を作り始めた時点でその曲の方向性がわかる。クラブソングだったり、家で聴くのに適した曲だったり、メロディックな曲だったり。たまには思っていたものとは違う曲が出来たりもするけどね。例えば”Heros”。あれはもっとポップなものが出来上がると思っていたんだけど、あんなにビッグな曲になるとは予想してなかったよ(笑)」
——プロセスは自然の流れに任せるんですね。
Alesso「そうだね。どういう音に仕上がっていくか、流れをうかがいながら進めていく。自分にとってはそれがしっくりくるやり方なんだ」
——日本でプレイするのは好きですか?
Alesso「日本は大好きだよ。日本は全てが良い意味でオーガナイズされているし、素晴らしい国だと思うね。来るたびに楽しんでいるよ」
——そう聞いたら日本のファンは喜ぶと思います。
Alesso「今日本にいるから言っているんじゃなくて、本当にそう思っているんだって信じてほしいな(笑)。俺が住んでいるスウェーデンと日本はすごく遠いけど、インターネットを通じて皆が俺をサポートしてくれている。そういうのって最高だよね。活動を始めた時は日本のフェスでヘッドラインを務める日が来るなんて思ってもいなかった。すごくハッピーだよ。いつもサポートありがとう!」
photo Shuya Nakano
interview Sho Okamoto(OKAMOTO’S)
text & edit Ryoko Kuwahara
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Alesso
『Forever』
発売中
(Universal)
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Alesso
スウェーデン出身24歳DJ/プロデューサー。アヴィーチー、スウェディッシュ・ハウス・マフィアにフックアップされ頭角を現した、EDM新世代を代表する存在。全世界のクラブやフェスをロックしたワンリパブリックの“If I Lose Myself”、カルヴィン・ハリスとのコラボレーション楽曲”Under Control”等、多くのシングル・ヒットを生み出し、2015年にリリースしたデビュー・アルバム『フォーエヴァー』は世界で670万枚以上を売り上げる大ヒットを記録している。同アルバム収録楽曲「ヒーローズ(ウィ・クッド・ビー)ft.トーヴ・ロー」は現在までに全世界で13億回以上ストリーミングされている。
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