展覧会『BODY/PLAY/POLITICS』が、神奈川・横浜美術館で10月1日より開催中。
本展では、人間の身体や集団としての行動、超自然的な存在など、歴史を通じて作り上げられた身体が生み出すイメージの数々を、国内外6人のアーティストが映像インスタレーションや写真作品などで発表する。出品作家には、インカ・ショニバレ MBE、イー・イラン、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ウダム・チャン・グエン、石川竜一、田村友一郎が名を連ねる。
タイトルにある「BODY」、「PLAY」、「POLITICS」という3つの単語について、担当学芸員の木村絵理子は「『BODY』は『集団的な身体』、『PLAY』は『社会的役割を演じること』という意味を込めた。つまり集団的な身体によって社会的役割を演じることの政治性『POLITICS』、という意味を表している。今の日本は保守化や言論の自由に関することなど、さまざまな面で窮屈になっていると感じる。そこで今の日本を、相対的に海外アーティストを通して再考したいというのがきっかけ」と語る。
各アーティストが、身体と政治性に対してどのようなアプローチを試みているのかに注目したい。
なお、会期中にはライブパフォーマンスや、ダンスのワークショップなども予定されている。同テーマの連携プロジェクト『横浜ダンスコレクション2017』も2017年1月から開催。
アピチャッポン・ウィーラセタクン《炎(扇風機)》2016 年、 シングル・チャンネル・ビデオ・インスタレーション Courtesy of Apichatpong Weerasethakul
『BODY/PLAY/POLITICS』
2016年10月1日(土)~12月14日(水)
会場:神奈川県 横浜美術館
時間:10:00~18:00(10月29日は20:30まで、入館は閉館の30分前まで)
休館日:木曜(11月3日は無料開館)、11月4日
出展作家:
インカ・ショニバレMBE
イー・イラン
アピチャッポン・ウィーラセタクン
ウダム・チャン・グエン
石川竜一
田村友一郎
料金:一般1,500円 大・高校生1,000円 中学生600円
※小学生以下無料