キンチョールの缶を利用した「シューキーパー」、メーカーごとのサイズの違いに気付き、それを巧みにつかったティシュー箱製の「小抽き出し」、ダンベルとひもの「ペーパーウェイト」、ラジカセを逆さまにした「タオルハンガー」、妻のために手作りされた合板製の「杖」、米袋製の「ハンドルカバー」、地下鉄の中吊り広告を取り替えるための「踏み台」、コーヒーカップ、傘の柄etc…
一見地味で見過ごしたり、生活に根付きすぎて当たり前になっていたり、パーソナルな領域過ぎて普段出くわすことがなかったりと、ショップやカタログでは見ることのできないCivil Engineersの仕事の数々。
本展では、日頃から路上や親戚の家、飯店から洋品店まで、市井の人がつくりだす様々なモノや状況のリサーチをしている作者によって、Civil Engineersの技術を応用してつくりあげられるプロダクトの新作展示発表会だ。
今回は本展のために製作された、新作の「タオルハンガー」の展示販売を予定している。
野本哲平『Civil Engineers』
会期:2016.11.1(tue)-11.13(sun)
会場:UTRECHT 東京都渋谷区神宮前5-36-6 ケーリーマンション2C
03-6427-4041
http://utrecht.jp
野本哲平 | Teppei Nomoto
1980年3月生まれ。デザイナー。野本哲平事務所。高校時代はサッカー部(GK)。イギータ、カンポス、チラベルトに憧れる。現在はモノや建築などを中心に設計活動をおこなっている。また、それに伴い江東区新木場の工場を拠点に現代民具のレーベル「民具木平」を運営。オリジナルや特注モノの製品の製作等も行っている。モノや空間をつくる傍ら、カメラを片手に日々リサーチ活動に励み、アーカイヴとしての写真を撮っている。
最近の主な仕事としては、「雑種採集」(21_21 DESIGN SHIGHT 「雑貨展」出展作品 )、「BAKE CHEESE TART 立川店」(店舗設計)、「プライウッドのポニー」(イチロ)、「CARAVAN TOKYO」 (DRIVE THRU)、「コーナーヒットスツール」(民具木平)などがある。
teppeinomoto.com
mingumokuhei.com