—うん、自己管理、自己防衛しないと飲み込まれちゃいますからね。あの、ジャケットに関しても訊きたくて。これ、すごくいいイラストですね。 tofubeats「同い年の大阪のイラストレーターの子にお願いしてるんですよ」 —すごく似合ってる。何か懐かしいけど明らかに新しいセンスなのがtofubeatsさんとぴったり。 tofubeats「鳥取の、実家が薪で風呂焚いてるようなところの出身の子で、MEMOちゃんっていうんです。“水星”のiTunes盤のジャケットとかもお願いしてたんです。芸大でこういう絵を描いてて。この子も相当ひねくれてて、それがよくて。失礼な物良いですが僕よりひねくれてて、会いに行って、『この子はひねくれてるな、オッケー、やりましょう』って(笑)。ブックオフで『パトレイバー』に出会って絵を始めたっていう経緯とかも似てて、同い年だし、これからずっとお願いしたいなって思ってます」
—初回盤にはソノシートも付くんですよね。 tofubeats「前回のアルバムのときに特典でソノシート作ったんですよ。店舗で渡されて、なんだこれって思わせる感じにしたかったんですけど、プレスの関係で遅れちゃって発送特典になったんです。だから今回はリベンジで、ちゃんと封入しました」
—もう日本にはプレスできる工場ないですもんね。懐かしいなあ。
tofubeats「今の高校生とかは知らないから、ソノシートを見て、僕が作ったものなんだと勘違いしてほしいんです。同級生に『ソノシート、知ってる?』って自慢したりして。これで逆にタンテ買う人がいたら面白いなあと思いますし」
—tofubeatsさんがわざわざ元ネタとかを話すのもそこに遡って聴いてほしいからですもんね。 tofubeats「基本的に日常をやり過ごすための音楽だから、内容がないと面白くなんないんですよ。僕自体も人としゃべるために音楽を作ってるんで、だとしたらしゃべるための何かを織り込まないと。僕は作らないと誰とも関われないですから」
ー日常の中の小さな非日常であり、同時にコミュニケーションツールでもあると。
tofubeats「そうです。僕、神戸だとロイヤルホストの人くとらいしか話さないですから。でも音楽を作れば誰かが聴いてくれるって思ってやってるんです」