
NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Hair&Make-up: mahiro | Model: Rachel | Text/Edit: Ryoko Kuwahara
——いま個人的に興味があるメイクは?
mahiro「今回やらせてもらったような、何かを貼ったり付けたりというものは好きですね。元々単に可愛い女の子を作るよりは、夢に見たイメージをそのまま落とし込んだような抽象的な感じが好きで。日々の自分がテンションが上がったものがインスピレーションになるので、キャンプに行って湖が綺麗だったり、友達と『あの男の子かっこよかったね』と話している雰囲気でもインスピレーションになります(笑)。ワクワクする色はこういう感じかな、生っぽいテクスチャーがいいなとか常に考えていて」
——感性にゆだねた自由さや大胆さもあるけれど、今作でもポイントとして下地で透明感を出していたり、テクニックとセンスのバランスが抜群だと思います。
mahiro「今回の作品に関しては、モデルの肌が元々綺麗だったんですが、その中でも特に綺麗な部位に他の部分を近づけるようにしていて、立体感を出すのではなくいかにフラットに見せるかという作り方をしています。瑞々しく見えるようローラ メルシェのノーカラーのベースでマッサージをして、コンシーラーでムラをつぶして、毛の細かいブラシで密にBBクリームを塗っています。クロスするように塗るとムラにならないのでオススメです」
——今回は「ジェンダーレス」というテーマでしたが、男女性というよりはアンドロイドのようなイメージをスタッフ間で共有して臨みました。
mahiro「はい。アンドロイド系のメイクはコレクションでも出ていますが、日本ではなかなかストリートに落ちてこないですよね。そろそろ落ちてきてもいいと思うんですが。イメージに近づけるため色モノはあまり使っていません。血色が出るものは生々しいので使いたくなくて。表情が見えにくくなるけれど目の表情だけは強くなるので、眉毛もブリーチして消させてもらいました」
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NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Hair&Make-up: mahiro | Model: Rachel | Text/Edit: Ryoko Kuwahara
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NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Hair&Make-up: mahiro | Model: Rachel | Text/Edit: Ryoko Kuwahara