ヘアメイクアップ・アーティストmahiroが描く、男女性を超えた、アンドロイドな美しさ。電気羊の夢。
——ヘアメイクに興味を持ったきっかけを教えてください。
mahiro「リカちゃん人形の髪の毛をいじるのが好きだったせいか、小学校の時から『将来の夢はヘアメイク』と書いていたそうです。高校卒業後、ファッションも好きだったので迷ったのですが、やはり手に職が欲しいと思ってメイクアップアーティストの学校に入りました。専門学校を卒業したところで仕事がないというのはわかっていたので、在学中からSHUTAROという師匠に師事して仕事の流れを学んで。師匠はナチュラルなテイストが得意だったんですが、私はもっとラディカルなこともやりたかったので、他も勉強したいということを伝えて10ヶ月くらいで独立しました。師匠も私のやりたい方向性をわかってくれていたので、応援してくれて、今も仕事をオーダーしていただいたりお世話になっています。独立したては全く稼げなかったので、バイトしながらやってましたね」
——仕事が軌道にのったきっかけは?
mahiro「反感持たれるかもしれないけど、とにかく遊び回っていたんですよ(笑)。クラブとか、興味のあるところにいっぱい遊びに行ってたら、同じ感性の人と出会えるじゃないですか。そしたら付き合いでテストシュートに呼んでもらえるようになって。そこで出来がよかったら仕事でも呼んでもらえたり。MVのメイクに入らせてもらったりしてたら、同じスタッフがCMとか堅い仕事でも呼んでくれたり、そういう堅めの仕事が信頼にも繋がってまたお仕事が増えて、という感じです」