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text by Ryoko Kuwahara
photo edit by Lina Hitomi

TROYE SIVAN『Blue Neighbourhood』Interview

NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Text: Takahisa Matsunaga | Edit: Ryoko Kuwahara

NeoL Magazine JP | Photo: Shuya Nakano | Text: Takahisa Matsunaga | Edit: Ryoko Kuwahara

──ずっとひとりで活動をしていたんですか?


トロイ「うん。バンドをやったことはないんだ。なぜなら、周りに音楽を演奏したいという人がいなかったから。自分の想像のなかだけで、作品を完成させていたという感じ。でも今は、バック・バンドのメンバーやスタッフなど、音楽の知識や経験を持った人々とたくさん出会える。そこで、面白いアイデアを吸収できるのは、すごく楽しいよ。だから、共作も好きなんだ」


──また、トロイは動画サイトやSNSを積極的に活用して、自身の音楽を発信している印象があります。インターネットは表現の場として不可欠な存在ですか?


トロイ「僕が物心着いたら頃からインターネットは、日常にあって、SNSも11、12歳の頃からやり始めていて、今や生活に書かせないツール。そこで、ある時リサ・ラヴィーというシンガー・ソングライターの動画サイトを知って(https://www.youtube.com/user/lisalavie1)、彼女に僕の音楽を届けたいと思って自分の動画チャンネルを開設したら(https://www.youtube.com/user/TroyesivanMusicVEVO)、知らないうちに世界に広まっていたという感じ。また、僕の地元のパースには音楽シーンが皆無で、披露できる場所がない。だから必然的にSNSなどを使って、楽曲を発表していったんだ」


──動画サイトを使ってゲイであることをカムアウトしたことも話題になりましたね。


トロイ「家族や親しい友人には、ずっと前からカムアウトしていたんだ。自分の性格上、それを隠して生活していくことよりも、ちゃんと告白したほうが、ハッピーな人生を歩める気がしたからね。実際、カムアウトしてよかったって、今でも思っているよ。だから、世間にもちゃんと伝えたほうが自分的にハッピーだと思ったし、誰かを救うこともできるのかな?って。性的嗜好に関係なく、人生は自分の思うベストなことを選択すべきじゃないかっていうメッセージを伝えたかったんだよ」


──アルバムからは、いろんな葛藤を乗り越えて、自分にとってベスト・チョイスをしていくトロイの心の変化・過程を感じることができました。


トロイ「言われてみたら、そうなのかもしれないね。自分ではよくわからないんだ。もしかしたら、まだカオスのなかにいるかもしれないし(笑)」

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