——半分日本人であることをどう思いますか?最近日本を訪れた時のことを教えてください。Kikoと出かけたことなど。
ノエミ「エキサイティングなパーティに行ったり、架空の場所に向かって朝歩いたり、とてもいい時間を過ごせました。またすぐ戻ってきたいです、できれば10月頃には。前より故郷のように思えました。というのも、ハーフというのはよく考えるととても不思議で、どこにも居場所がないみたいなものです。でも東京にいる間、同じファッション業界で働いているハーフの人がたくさんいて、面白かったです」
——日本の女の子をどう思いますか?
ノエミ「最近は色んな女の子がいると感じます。男性がろくに女性のことをかまわないような国で結婚することを夢見ている昔ながらの子がいる一方で、もっと自由で自分たちのスタイルで遊んでいて、日本と世界の仕組みの狭間にいるように感じている子もいます。でも、今の世の中で日本人女性を定義するのはとても難しいです、特にハーフの立場では。個人個人でしか分析できないと思います」
——好きな写真家は誰ですか?
ノエミ「モニカ・モギ、エステール・ハナニア、ブリアナ・カポッジ、リア・コロンボです」
——あなたにとって「ファッション」とは?
ノエミ「業界です。ルールに縛られた業界で、それを破るのが面白い」
——あなたにとって今のユースカルチャーとは?
ノエミ「ユースカルチャーは私を奮い立たせてくれるものです。特にインターネットは」
——あなたにとってインターネットとは?
ノエミ「コミュニケーションのための、簡単で面白いツールです」
——今のトレンドはどこから生まれてくると思いますか?
ノエミ「ファッションはエキサイティングとは思いますが、革命的な面はなくなってきています。ストリート系のファッションがリュクスの分野で評価されるようになってきているのはうれしいです」
——自分のブランドをどうやってPRしていますか?
ノエミ「雑誌、メールとインスタグラムを使っています」
——どんな音楽を聴きますか?
ノエミ「ヤング・サグなど、日本のラップがどんどん好きになっています。GOKU GREENやCali Girlsも最近好きになりました」
——いつもどうやって情報を集めていますか?
ノエミ「フェイスブック、インスタグラム、ラジオ経由です」
——5年後にご自分は何をしていると思いますか?近い将来でも。
「自分のブランドを拡大しているといいですね、他の企業とコラボしたりして」
——Nattofancoの最新情報は?
ノエミ「パリで6月に行われるファッションウィークに向けてROKU SS17のラフをしているところです」
Nattofranco
パリ出身のノエミ アイコ セバヤシによるブランド。クリエイティヴ・プロセスとイメージは日本とハーフである出自に大きな影響を受けている
http://www.nattofranco.com
Natto Francoのモデルに起用されるなど、ファッション界で人気を集めつつあるモデル、ルイス・ラウルト・ワタナベとは?
ルイス・ラウルト・ワタナベといいます。年は22でフランス人と日本人のハーフです。
パリで育ち、17歳のときに自分の意志で日本に来るようになりました。パリで理系の学校を出て、19歳の時に東京に引っ越しました。
母は画家で写真家です、油絵もやりますし、イラストも彫刻も。父は(10年も会っていませんが)報道写真家です。
ですから、幼いころにたくさん絵画やビジュアルに触れたことが私の価値観を作り上げたと思います。
My name is Louïs Rault Watanabe, I’m 22 and I am half-French, half-Japanese.
I’ve been raised in Paris my whole life, and started to come in Tokyo by my own when I was 17 years old.
I get my scientific graduation in Paris and decided to move to Tokyo, at the age of 19.
I doing back-and-forth, Tokyo-Japan.
My mom is an artist, Cameraman, oil painting, illustration, sculpture..
And my Dad (that I didn’t see for ten years) was a reporter photographer.
So I guess that, seeing a lot of images in my young age helped me to have a form of taste.