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Ásgeir『Where Is My Mind?』Interview

―今度リリースされる日本限定盤の7インチではピクシーズのカヴァーが収録されていますけど、あのへんの80年代や90年代のアメリカのインディ・ロックも子供の頃にはよく聴いていた感じだったのでしょうか? 

Ásgeir「いや、ピクシーズというよりも、あの曲(“ホエア・イズ・マイ・マインド?”)をよく聴いてたんだよね。あの曲をカヴァーすることになったのも突然決まったことで。ある日、たまたまあの曲を聴いてるときにアイデアが浮かんでね。サウンドのイメージだとか、どうやったら原曲とは違うオリジナルなものにできるのかとか、いろいろアイディアが湧いてきて。それでピアノのパートから作り始めて、数時間で完成したんだ。実際、原曲とはまた全然違った感じで、アプローチもかなり変えてるし」

―あの曲はピクシーズのファンの間でも特別な曲ですし、映画『ファイトクラブ』のエンディングで流れたりとかもあって、あなた自身すごく思い入れがある曲なのかなと思ったんですけど、そういうわけではないんですね。

Ásgeir「そう、映画の印象も強いよね。このカヴァーを聴いて反感を覚える人もいるかもしれない……何しろ、原曲とはかなり違ってるからね。実際、親友の一人に強烈なダメ出しをされたし(笑)。親友は原曲が相当好きみたいで……ただ、僕は自分のヴァージョンも気に入ってるよ」

―素晴らしいカヴァーだと思いますよ。で、ああいう大胆で斬新なアレンジを聴くと、やはり次のアルバムへの期待が高まるところなわけですけど。現段階ではどんな仕上がりになりそうですか? 

Ásgeir「来週には最終仕上げに取りかかる予定なんだ。まあ、前作の雰囲気を引き継ぎつつも、前よりもちょっとアップテンポかな。でも、今回はミックスにかなり時間をかけてサウンド作りに集中してるんで、サウンド的にはかなり変化しているかもね。一方で、オーガニックで、出たとこ出しみたいな感じでやってる曲もあるし。全体的に、前回よりもエレクトロニックでアップテンポと言えるのかもしれない」

―たとえば、例の“ホエア・イズ・マイ・マインド?”のカヴァーに漂うR&Bのフィーリングだったりプロダクションというのは、次回作の音作りやそのイメージにおいてキーになっていたりするのでしょうか? 

Ásgeir「あのピクシーズのカヴァーが必ずしも(いま制作中の)アルバムの何かを象徴している曲ってわけでもないんだよね。あれはあれで単体の作品というか……(制作中のニュー・アルバムの方が)もっとオーガニックで、また全然違うんじゃないかな」

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