ウィリアム「指摘してくれた通りだね。今作は決してポップアルバムではないんだけど、『バブルガム』でアルバムにおけるポップな時間を作ってると言える。このアルバムのなかでポップな時間を用意したことはとても重要な意味があると思う」
ブレイン「僕らはもともとあまりポップソングを聴いてこなかったんだ。自分たちで意識してポップに接近していったのは、さっきも話に出た『トゥエンティー・ワン』というアルバムで。あのアルバムから作品のストーリーを伝えたり、メッセージを歌に込めてリスナーに届けることが大事なんだって思うようになったんだよね」
ウィリアム「ポップソングで一番重要なのは、大勢の人がひとつになれることだから。それはポップでなければ成し得ないことだよね」
ブレイン「うん。だから、僕らにポップの重要性を教えてくれたアルカンには今でも感謝してる。セカンドライフをバンドに与えてくれたと言っても過言ではない。それほどバンドとして前進することができたんだ」
福永「作品のテーマやサウンドのアイデアのフィーリングはどのように得てますか?
ウィリアム「僕らはつねにオープンなマインドでいるんだ。それと同時に自分たちの人生経験がダイレクトに音楽に反映されていく。ほら、人生ってどんどん変化するでしょ? たとえば前作(『ラッドランズ』)はベースのカイ(・フィッシュ)が脱退したことも作品に大きな影響を与えたんだ。そうやって、つねに新しい人生経験が、新しいサウンドとなって曲に反映されていくんだよね」