——RIP SLYMEとかも世代ではあるのか。
YONCE「小学生のときのよく聴いていたって感じですね。あと、ミュージシャンとしては、ああやってトップモデルや女優と結婚するのってやっぱいいよなみたいな(笑)」
——そこ重要だよね(笑)。
YONCE「重要っすね。夢を見させてくれる存在という意味でも」
——メイクマネーした証みたいな。
YONCE「そう。でも日本のバンドマンにはそういう人ってあまりいないじゃないですか。意外と慎ましいというか。スキャンダラスなことがあんまり起きないなって」
——上の世代のアーティストに声をかけられるのはしてやったりという感じもある?
YONCE「単純な話ですけど、いままでそういう先輩方のお眼鏡にかなう若手が出てこなかっただけなのかなって。Yogee(New Waves)とかネバヤン(never young beach)もそうだし、俺らの世代で先輩にお呼ばれするバンドが出てきたのかなと。音楽的に一周した気がするんですよね。『この文脈が通じる若手がやっと出てきた!』みたいな感覚で見てもらえてるのかなという気がします」
——ワンマンの規模もどんどんデカくなっていて。
YONCE「そうですね。自分で言うのもなんですけど、美しい流れで活動ができてるので。どんどん階段を駆け上がって、スタジアムサイズの会場にたどり着きたいですね」
——フジロックもかなり楽しみでしょう? 今後の試金石になるライブになりそうだし。
YONCE「かなり。おかげさまでホワイトステージに立つので。フジロックって、苗場は日本だけど、ステージが世界みたいな感じじゃないですか? 現に出演者は日本のアーティストのほうが少ないし。そういう意味では海外のフェスに出るような感覚に近いので、そこで通用するライブを披露できるかというところにいま照準を合わせていて。『フジロックでもベストアクト獲るぞ、オラッ!』みたいなスタンスというか。そういう意識で『MINT CONDITION』以降の曲が生まれてるんですよ。フジロックに関してはやっぱり近い将来にグリーンステージのヘッドライナーを狙いたいですよね」
——当然のように狙ってる。
YONCE「もちろんです。調べたら、日本人でグリーンのヘッドライナーを務めたのは2000年のBLANKY JET CITYとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT以来いないんですよね。フジは海外のフェスっぽいと思う一方で、『なんだよ、日本のフェスなのに日本人がヘッドライナーやってねえのかよ、じゃあ俺たちがやるしかないっしょ!』とも思うので」