6月10日(金)から表参道 ROCKETにてアーティスト、エドツワキによる個展「
モードイラストレーションで世界的に著名なエドツワキが、これまでに発表してきた作品とは一線を画す、 アクリルやメディウムを用いたマチエール豊かなアブストラクトペインティングを初めて発表した 昨秋の個展「QUAKENESS」から半年あまり。本展では、 9月に丹波篠山のColissimoでの巡回展を控えるなど、今後の展開が期待される「QUAKENESS」 シリーズの新たな一歩として、90年代の終わりに個展を開催したROCKETの新たなスペース にて、シリーズ最新作を加えた構成でお届けする。
女性の肖像が代名詞とも言えるエドツワキの新たな作品群「 QUAKENESS」は、絵の具を木版に流し込み、数日間かけて乾かし、 乾くうちに新たな絵の具を加えることで、新たな表層が生まれるという手法で制作されている。それは地球や宇宙を感じさせる生命体、 地表と海面の境界線というような言葉を彷彿とさせる、抽象的かつ自然の力に独自の表現を加え、 自然と人間の表現による力強さを感じさせるものとなっている。
今年6月に生誕から半世紀を迎え、 見るものに新たなインスピレーションを与え続けているエドツワキ 。本展最終日には、 そんな彼の生誕50年を祝うイベントも開催予定。常に一線で活躍するエドツワキによる新たな表現を、 ぜひお見逃しなく。
「作品」というこの世的な思惑を脱ぎ捨て、 まるで地球の肌をそのまま切り取ったような、
生命の原点に同化するような..。これはEd TSUWAKIという生命体に起こっている現象と言えるかもしれ ない。
細野晴臣(作品集『QUAKENESS』より)
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展覧会情報
タイトル:Ed TSUWAKI「QUAKENESS : REBIRTH」
会期:2016年6月10日(金)〜6月22日(水) <会期中無休・入場無料>
時間:11:00〜21:00 <日曜日〜20:00・最終日〜18:00>
場所:表参道 ROCKET 東京都渋谷区神宮前4−12−10 表参道ヒルズ同潤館3F Tel:03-6434-9059
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Ed TSUWAKI(エドツワキ)
アーティスト。1966年広島生まれ。 独学で絵画やデザインを学び、
1988年よりイラストレーターとして東京を拠点に活動を始める 。
ベジェ曲線により描かれる女性の肖像は、 日本の美人画の系譜としても評され、
数カ国のVOGUE、Wallpaper*などのモード誌、 ファッションブランド、百貨店、 広告など国内外で起用されている。
国際的に活躍する世界16ヵ国、30名の作品を紹介した書籍『 FASHION ILLUSTRATION NOW』
(‘99年 英 Thames & Hadson刊)にも作品掲載。
また、自身のウエアブランド nakEd bunchのデザイナーを務める(‘01〜’10年) など活動の幅も広く、
近年、 よりミニマルに向かうイラストレーションやグラフィックの制作の 一方で、
即興性・身体性の高いペインティングの創作にも注力。
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Ed TSUWAKI [QUAKENESS]
Art direction & design : 田中義久
Text : 細野晴臣、菊竹寛
Publisher : EDITION Inc.
定価4200円 + tax