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OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.12 TAIGEN KAWABE(BO NINGEN)× オカモトコウキ

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——次作の話にも通じますが、BO NINGENは今後アメリカにも広げていく中で戦略として自分たちの音楽を変化させていくのか気になります。 TAIGEN「それは海外のパブリッシャーの人にもよく言われます。アンダーグラウンドで続けていきたいのか、それともメジャーなフィールドで勝負したいのかと。やったことがないという意味では、多分メジャーの方がチャレンジなんじゃないかという話はメンバーとしていて。僕は、そこは英語を違う楽器として使おうと思っているんですね。英語で歌う時と日本語で歌う時で、チューニングも性質も違うギターがあるような感じでヴォーカルが異なる。それを使うのもチャレンジだし、一度メロディーがポップな曲もやってみたんだけど、ただ単純にポップにするだけだったらBO NINGENより上手いバンドがいっぱいいるし、ちょっと違うねと組み直したり。でも今年はチャレンジしていかなきゃいけないと思っています。変化を恐れずに、いかに自分のアイデンティティを崩さないかというのはすごく難しいです。そこを悩んでる時に『OPERA』を聴いたから、そういう意味でも元気が出た」
コウキ「確かに、あれは1個の突き抜け方かもしれない。成功か失敗かはわからないですが」
TAIGEN「いや、あれは成功でしょ。うちらも頑張ります(笑)」
——昨年末から音楽シーンも変革期に入っていて、両者がどう考えているのかはみんな気になっていると思います。 コウキ「どっちにいくんだろうと迷ってる人が多いし、面白いことになりそうですよね。『OPERA』も数年経って、この時代でこういうことをやっていたのかと評価されたらいいなと思います。すぐに忘れられてしまうような作品ではなく、賞味期限が長くなればと。でも音楽で飯を食っていく人間として、大衆に向き合うものもやらないといけない。星野源さんが自分の好きな音楽をやってあれだけ売れているのはなんでなんだろう、メロが童謡っぽいので受け入れられやすいのかなと思ったり。ヒットチャートに入る人が聴いている音楽はどういうものなんだろうなど、たくさん考えていて、自分たち流の向き合い方を見つけたい」
TAIGEN「そうだよね。フィルターが進化して濾過されていくと、残るのは自分のオリジナル。そうするためには分析というか、考えて音楽をやることは大事だと思う。同時に直感的にいくことも大事だし、バランスだよね。本当に同じ悩みを抱えてるよなあ(笑)。『OPERA』には勇気づけられたし、本当に好きだったけど、でもあれを超えてさらに悩むところがあるんだよね」
コウキ「ずっと悩み続けるんでしょうね(笑)」

 

撮影 依田純子/photo Junko Yoda
企画・取材 桑原亮子/direction & interview Ryoko Kuwahara

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TAIGEN KAWABE ×オカモトコウキのサイン入りチェキを2名様にプレゼントします。空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。

 

BO NINGEN
『Kizetsu no Uta / Live in Paris』

完全生産限定盤 紙ジャケ仕様 全6曲収録
01. Kizetsu no Uta
02. Slider
03. Henkan
04. Koroshitai Kimochi
05. Natsu no Nioi
06. Daikaisei Part II, III

TAIGEN(BO NINGEN)

ロンドンを拠点に活動する日本人男性4人組サイケデリックロックバンド。全曲日本語で構成された歌詞と、70 年代サイケデリックを体現したような風貌、ヘビーサイケ、スペースロック、ノーウェイブ、クラウトロック、ベースミュージックの要素が混然一体となって押し寄せるグルーヴで人気を確立。これまでに3枚のフル・アルバムをリリースし、グラストンベリー、レディング、コーチェラ、フジロック、サマーソニックなど、世界各地の大型ロックフェスティバルにも出演を果たす。2016年3、4月にはプライマル・スクリームのUKツアーのサポートアクトを務め、その評価と人気は今も拡大。フジロック・フェスティバル2016にも出演決定。
http://boningen.info

OKAMOTO’S

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10’S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売し、7月に は両A面シングル“JOY JOY JOY/告白”を、11月6日にニューシングル“SEXY BODY”をリリース。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、東京スカパラダイスオーケストラ、ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。2015年9月30日、6th『OPERA』をリリース。2016年6月1日にNetflixドラマ「火花」の主題歌となる「BROTHER」を表題曲にしたシングルをリリース予定。また、同年6月3日から全国47都道府県を巡る「OKAMOTO’S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016」を実施。
http://www.okamotos.net

 

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