―ちなみに、プリンスとはどんな話を?
ナオミ「そうそう、ライヴに来てくれたんだけど、行くって言って来ないとか、気に入らなかったら途中で帰るとかいう話を聞いてたから、ものすごく緊張しちゃってて。でも最後まできちんと観てくれて、ライヴ終わりにも挨拶に来てくれたのよ」
リサ「そう、ナオミのことをベタ褒めしてたっていう。『またライヴ観に来るね』って言われたときには、2人揃って『お願いします!!!』って(笑)」
ナオミ「プリンスはミネアポリスに住んでるから、ミネアポリスでのライヴでの出来事ね」
―いつかプリンスとコラボレーションとか実現したら楽しみですね。
ナオミ「ほんとに!」
リサ「いつでも大歓迎よ! コラボレーションしたい人がたくさんいすぎて(笑)」
―そうした“他とは違う”イベイーの音楽が生まれた背景には、ルーツにあるヨルバの文化が大きなものとしてあるのはもちろんですが、加えて、ふたりが育ったパリでの暮らし――その異文化に対してオープンであるパリという環境も同じくらい大きなものとしてあったように思うのですが、いかがですか?
ナオミ「もちろん、パリに住んでいろんな種類の音楽に触れて来たことは私たちの音楽にものすごく影響してると思う」
リサ「実際、フランスからも影響を受けてるし、インスピレーションを受けてるし」
ナオミ「カルチャー的な部分でね。それは絶対にあるわよ。フランスに生まれ育って、フランスの音楽学校に通ってた経験があるからこそ、今の自分たちがあるわけだし。フランスって、いろんなカルチャーがミックスされてるのよ。それこそいろんな人種がいて、いろんな生活スタイルがあって、それが自分たちの音楽に影響してるってことは間違いないわ」
―たとえば「パリ・ミュゼット」なんかまさにパリ初のワールド・ミュージックであり大衆音楽だったわけですよね。そうしたフランス/パリならではの音楽風土が、ひいてはイベイーの多彩で自由な音楽を育んだのかな、と。
リサ「そうね、嬉しいなあ」
ナオミ「ありがとう!」