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OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.11 Toro Y Moi × オカモトショウ

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——ショウくん、あっという間なんだけど、残り時間があと5分くらいしかなくて。最後にトロ・イ・モアに訊きたいことはある? ショウ「時間ないけど、2つ訊いていいですか?」
T「もちろん」
ショウ「シンプルな質問なんだけど、ひとつは『一番好きなバンドは?』ということ。もうひとつは、『あなたの音楽は“チルウェイヴ”と称されることが多いと思うけど、それについてはどう思ってますか?』ということ」
T「一番好きなバンドは……難しいな」
ショウ「なかなか選べないよね(笑)」
T「ビートルズみたいなバンドかな。すごくアイコニックなバンドだと思うから。彼らはパーフェクトと言っても過言ではないし、アーティスト性もサウンドプロダクションも素晴らしい。そういう意味でもビートルズかザ・ビーチ・ボーイズかな。ウィーザーやピクシーズみたいなバンドを挙げてもいいんだけど、ウィーザーやピクシーズはある特定の時期に聴きたいバンドなんだよね。もちろん、大きな影響を受けたバンドではあるんだけどね。でも、ビートルズは自分の人生でずっと聴き続けると思う。あとは、マイケル・ジャクソンもそうだね。だから、質問の答えはビートルズだね(笑)」
ショウ「聞けてよかった」
T「チルウェイヴと呼ばれることに関しては、音楽でもなんでも何かを広げるためには呼び名が必要なんだと思う。ジャズだって最初は変なサウンドだと思われていただろし、ロックンロールも最初はそれまでなかったサウンドだったわけで。チルウェイヴって僕にとっては、“なんか変なサウンド”みたいなイメージで(笑)、いろいろあるジャンルのひとつって感じ。僕自身はジャンルに関してはニュートラルだから、自分の音楽がなんのジャンルか考えたことがないんだ。でも、結果的に新しい音楽として認識されたのはうれしいよ。それはレアなことだと思うし」
ショウ「あえて訊くと、もし誰かに『あなたはどんな音楽を作ってるんですか?』と訊かれたら、なんて答えますか?」
T「“ロックンロール”って答えるね」
ショウ「カッコいい!」
——ちなみに日本の音楽を聴くことはあるんですか? T「聴くよ。アーティスト名を覚えるのが難しいんだけど、日本の80年代の曲をミックスしたりしてるし」
ショウ「本当に!? 日本の80年代の音楽にはいい曲がたくさんあるでしょ?」
T「そう。それで、YouTubeで見つけた日本のテレビコマーシャルの音を挟み込んだミックス音源を作ったんだ。(と、言って自身のiPhoneからミックス音源を聴かせてくれる)いい曲だよね」
ショウ「そのミックス音源ほしいな」
T「アドレスを教えてくれたらメールするよ!」
ショウ「ありがとう!」

撮影 倭田宏樹/photo Hiroki Wada(Tron)
インタビュー・文 三宅正一/interview & text Shoichi Miyake(Q2)
企画・編集 桑原亮子/edit Ryoko Kuwahara

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トロ・イ・モア×オカモトショウのサイン入りチェキを2名様にプレゼントします。空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。*応募終了しました。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。

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Toro Y Moi
『What For?』
(Carpark / Hostess)
発売中
※日本盤はボーナストラック2曲、歌詞対訳、ライナーノーツ付

http://www.amazon.co.jp/What-Toro-Y-Moi/dp/B00SR5ZBNG/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1458926542&sr=1-1
https://itunes.apple.com/jp/album/what-for/id958891694?app=itunes&ls=1&at=11lwRX

Toro Y Moi
1986年生まれ米サウスキャロライナ州出身現在カリフォルニアを拠点に活躍する、アフリカ系の父親とアジア系の母親を持つチャズ・バンディック によるプロジェクト。2010年に<Carpark>からデビューし、現在までに4枚のフル・アルバムを発表。作品ごとに評価を高め、2013年 にリリースしたアルバム『エニシング・イン・リターン』も国内外メディアから絶賛を浴びた。ここ日本でもロック~クラブ・ファンまで絶大な人気を 誇り、単独公演はもちろん、フジロックやTaicoClub、Hostess Club Weekenderへの出演も果たしている。2015年リリースの最新作『ホワット・フォー?』をリリース。2016年1月には、自身初となる3都市を回るジャパン・ツアーが決定。

OKAMOTO’S
オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10’S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売し、7月に は両A面シングル“JOY JOY JOY/告白”を、11月6日にニューシングル“SEXY BODY”をリリース。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、東京スカパラダイスオーケストラ、ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。2015年9月30日、6th『OPERA』をリリース。「OKAMOTO’S TOUR 2015-2016“LIVE WITH YOU”」のツアーファイナルではZEPP DIVER CITY TOKYOをソールドアウトさせ、大成功をおさめた。
http://www.okamotos.net

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