ーなるほど。では芦ノ湖での第一作目が出来上がった時の感想は?
立山「僕はタレントの衣装や映像の中で登場人物の服を扱うことが多いので、いつも通りの感覚で出来ました。世界観的には特殊でしたけど」
明田「あの時はカット割とかもしなかったんですよ。ただ元々僕はドキュメンタリーみたいなものもすごく好きだから、その時はすごく楽しいというか、充実してやらせてもらえました。でもみんなが、あちこちで色々やり始めたから、こっち撮ってる間に、あっちではいつの間にか水の中入って行ったり(笑)。撮り始めるとファインダー外って目が行かなくなっちゃうので、あれは大変でしたね。だからずーっとシャッター押してた感じはありましたね」
松橋「すごく奇跡的なことがたくさん起こったよね。kotoちゃんって笛を吹く女の子がかなり神懸かってる子で、その子が笛を吹くと波が立ったんです」
若杉「僕はあの現場で字を書きました。ドレスに書いたんですけど、書いた後に水に入っちゃってるからいい感じに滲んでて。現場はアドレナリン大放出という感じでしたね。よくまとまったなって」
松橋「まとまったかなあ。そこでパフォーマンスが終わったような感じだったよね。なんかそっちの方がリアルだった」
ー後で写真を見るよりも?
松橋「写真もなんだけど、あそこで何かが起きてる感じがすごかった。ハプニングしてる感じ」
若杉「でも皆拍手喝采じゃないけど、笛を吹きます、お花を盛ります、ドレスセッティングされます、字を書きますって、それぞれそのタイミングタイミングに、自然に笑ってはしゃいでた気がします」