NeoL

開く

ウィスット・ポンニミット ×臼田あさ美『REFRESH! Mamuang』インタビュー

asamiwisut4

——タムくん、日本の空気は好き?

タム「うん、好き。タイと違って日本は季節によって空気が違うし、すごく新しい気持ちになれる。タイ人は季節や天気を気にしない。スコールが降ったら、雨が止むのを待つだけ。傘もあんまり持たないし、コンビニにも売ってないよ」

——日本に来たらリフレッシュできる?

タム「できる。でも、日本に来てまたタイに帰ってもリフレッシュになる」

——臼田さんはタムくんの作品のどんなところに惹かれてますか?

臼田「数年前に知り合いにDVD(『hesheit ウィスット・ポンニミット作品集』)を借りて、そのとき初めてタムくんの作品を観たんですけど。そのときはシンプルにかわいいと思って。これは昨日のトークショーでも言ったけど、私はaudio-technicaの連載(『SHORT SHORT STORY』/https://www.audio-technica.co.jp/atj/sc/movie/)がすごく好きなんです」

タム「いいね」

臼田「1分から3分くらいのショートストーリーなんだけど、アニメーションと音楽とメッセージのアンバランスさが気持ちよくて。私が好きな『武器』(https://www.audio-technica.co.jp/atj/sc/movie/v21.html)という作品もアニメーションや音楽自体は楽しいんだけど、最後に言葉が武器になってしまうというメッセージが強く印象に残る」

——タムくんのライブパフォーマンスでも覚えるあの感覚ですよね。かわいいし、笑えもするんだけど、最後に本質的なテーマが浮かび上がるという。

臼田「そうそう、あの感じです」

——タムくんには作品上で融合するマンガと音楽のバランスについてどんなことを意識していますか?

タム「暗いメッセージが入ってるストーリーに暗い絵を描いたらただ暗いだけじゃん? 黒に黒を塗るみたいな。だから、ストーリーが暗かったら明るい絵を描いてみたりする。明るく暗いことを言うみたいな。で、音楽をつけるときもそのバランスを見て。メッセージがちょっと深すぎるなと思ったら、絵をちょっとかわいくして、明るい音楽を乗せてみたり。そういうバランス。マムアンちゃんのセリフに女の人の声を付けるとかわいすぎるから、僕の低い声をつけたほうがいいかな、とかね。音楽は最近よくライブをやってるから、ちょっと元気な音楽にしようかなと思うことが多い。音楽はリズムが好きで、リズムがないとつまらないから、リズムのあるギターやピアノを弾く。ホントはバンドでやりたいんだけど、人に頼むのがめんどくさいから(笑)」

臼田「あはははは」

タム「ひとりでライブするのが飽きてきた感じもあるから、タイでライブするときはコーラスを入れてもらうために友だちを(ステージに)呼んだりしてる。日本でライブを手伝ってくれるミュージシャンの友だちはまだいないね。あ! こないだ一緒にライブやった(齋藤)浩樹くん(paraboLa)とはまたやりたいな。英語で歌詞を描いてるけど、先月くらいに何曲か日本語にしてみたの。だから、これからは誰かに頼みやすいかも」

1 2 3 4 5

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS