―(笑)ケイティにとってヴィヴィアン・ガールズってバンドは、どんな時代、どんな時間を過ごした場所だと言えますか?
ケイティ「そうね、素晴らしい時代だったわよ。一緒に世界を見ることができたし、さんざんツアーしてね。うん、それはすごく良い思い出」
―最後に、先ほど話に出たニュー・アルバムについて教えてもらえますか? どんな感じのアルバムになりそう?
ケイティ「そうなの、ライアン・アダムスにプロデュースしてもらってるのよ。ライアンのスタジオでずっとレコーディングしててね。私もライアンもスミスの『ミート・イズ・マーダー』が好きだから、あんな感じのアルバムになるのかもしれない。スミスっぽい感じというか」
―それって、歌詞が内省的だったり、皮肉が利いててって感じ?
ケイティ「少しはそうなるのかな(笑)」
―ところで、今ってLAで生活されてるんですか?
ケイティ「そうね」
―やはり環境的にニューヨークに住んでたときとは全然違うものですか?
ケイティ「ニューヨークよりもいい感じ。あったかいし」
―そういう空気や生活感って音楽にも反映されるものですか?
ケイティ「どうなんだろう? 音楽のことはわからないけど、とりあえずLAのほうが好き。自分に馴染むっていうか」
―とてもいい場所なんですね、いまのケイティにとって。ニュー・アルバムを楽しみにしてます。
ケイティ「サンキュー。(日本語で)オツカレサマデシタ!」
撮影 三島タカユキ/photo Takayuki Mishima
取材・文 天井潤之介/interview & text Junnosuke Amai
企画・編集 桑原亮子/produce & edit Ryoko Kuwahara
La Sera
2014年に解散した人気USインディー・ガールズバンド、Vivian Girls(ヴィヴィアン・ガールズ)のベース& ボーカルとして知られる、Katy Goodman(ケイティー・グッドマン)のソロプロジェクト。2009年にヴィヴィアン・ガールズと平行しながらソロアーティストとして曲を書きはじめ、 2010年米Hardly Artレーベルと契約。以来<ラ・セラ>として2枚のシングルと3枚のフルアルバムをリリース。50年代~60年代のポップスからの影響をバックグランドに、初期のレイドバックしたガレージ・ロックサウンドから、アルバムごとにスケールアップを果たし、ギタリスト/プロデューサーのトッド・ワイゼンベイカーを中心とする新たなバンドと共に制作された最新アルバム 『Hour of the Dawn』(2014年)では激しいギターサウンドと美しいコーラスワークに彩られたドリーミーなパワーポップを展開。USインディーロックシーンのクイーンへと着実にステップアップするケイティー・グッドマンの最高傑作と評されている。
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