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ニック・オファー(CHK CHK CHK)『AS IF』インタビュー

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―(笑)けど、!!!はうつむいてノイズを鳴らす(※シューゲイザー=靴を見つめる人)、ってガラじゃないですよね?

ニック「そう、うちの場合、シューゲイザーならぬ“ダンスゲイザー”ってところだろうね(笑)。まあでも、基本的に何でも好きだからさ。いつも理想のバンドを訊かれたときブラーって答えるんだけど、ブラーはアルバムごとにスタイルを変えてるじゃないか。オアシスとブラーだったら、断然ブラーになりたいね。オアシスみたいに毎回似たような内容のアルバムを作って、アルバムを出すごとにつまんなくなってくようなバンドにはなりたくないからさ」

―デーモンのソロも好き?

ニック「まあ、全部が好きってわけじゃないけど、いい曲もあると思うよ。デーモンってやっぱりブラーの核なわけで。しかもブラー以外にもゴリラズとか、いろんなスタイルに挑戦してるからね。自分もデーモンみたいな存在になってみたいもんだよ(笑)」

―ニックはそもそも、!!!を始める前はサクラメントでヤー・モスってハードコア・バンドをやってたんですよね?

ニック「正式には『ザ・ヤー・モス』だよ(笑)」

―(笑)その頃のニックってどんな感じだったんですか?

ニック「いや、ヤー・モス自体は!!!とはそこまで関係ないんだ。ヤー・モスは初期のブラック・フラッグとかジャームスとかネイション・オブ・ユリシーズから影響を受けてるんだけど、ネイション・オブ・ユリシーズがジョン・コルトレーンやモータウンなんかのブラック・ミュージックについていつも熱く語ってて。それで、彼らが好きだっていう作品は全部聴くようになったんだ。それがきっかけでソウルを聴くようになって、ソウルからファンクにいって……その間にもヤー・モスはやってたんだけど、聴いてる音楽はディスコだったりジェームス・ブラウンだったりして、あるとき、ふと『何で自分達が普段聴いてる音楽をやってないんだ?』ってことに気づいてさ。それで今の!!!に続く最初の音合わせのときに集まったメンバーが、5人中4人がヤー・モスのメンバーだったんだ」

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