――[Alexandros] もコンピューター・マジック同様にデジタルとアナログが同居していますもんね。それからお二方の共通項としては、映画から受けた影響が音楽に反映されている点もあるのかな、と。川上くんは映画を年間100本から200本くらい見ているとか?
川上「はい、映画が大好きなんですよ。映画と音楽ということでいえば、コンピューター・マジックっていうユニット名は映画『スパイナル・タップ』のセリフから取ったとうかがってるんですけど、僕らのデビューアルバム『Where’s My Potato?』に収録されている「For Freedom」という曲のタイトルも映画『ブレイブハート』の最後のシーンでメル・ギブソンが歌う曲の一節から取ったんですよ」
ダンジー「今回、日本に来る飛行機の中で見たばかりよ!」
川上「20年前の映画なのに(笑)」
ダンジー「面白い映画だったわ」
川上「そうそう! だから、同じ映画好きからすると、コンピューター・マジックって名前を映画『スパイナル・タップ』から取ったとか、そういうエピソードはアガりますね」
――映画や映像に触発されて描いた曲はありますか?
ダンジー「うん。新しいアルバム『ダヴォス』に入ってる「バイオニック・マン」はドラマ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』(原題「The Bionic Woman」)とそれからジョージ・オーウェルの小説「1984」を参考にしたわ。2013年に出したミニ・アルバム『フォネティックス』に入ってる「トリニティ」はテレビドラマ『デクスター ~警察官は殺人鬼』がモチーフになってる。歌詞で何を書けば分からない時は映画やドラマのキャラクターからインスピレーションを得たりするわね(笑)。そういえば、新しい『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』がもうすぐ公開になるけど、『スター・ウォーズ』は好き?」
川上「もちろん! 日本では12月18日に公開になるんですけど、僕は、翌日、ツアーファイナルがあるので観られないんですよ」
ダンジー「待ち遠しいわよね!そういえば、この表参道のカフェに向かって歩いている時におもちゃ屋さんを通り過ぎたんだけど……」
――キディランドですね。
ダンジー「『スター・ウォーズ』のグッズだらけで興奮しちゃった(彼女はライトセーバーのコレクターとしても知られています)。あと、『STAR WARS™ バトルフロント™』っていうゲームももう少しで出るんだけど、私が持ってるPS4版も出るのよ!」
川上「PS4持ってるんですか? 僕はゲームを全然やらないんですけど、PS4は『スター・ウォーズ』のゲームも出るし、『バッドマン』のゲームもあるから、買おうか検討中なんですよ」
ダンジー「私はニンテンドー64やスーパーファミコン(スーパーニンテンドー)もいまだに大好きなんだけど、人生の多くの時間をゲームに使ってきてしまったから、『スター・ウォーズ』のゲームはちょっと怖いわ。また、時間を無駄にしちゃいそう(笑)」