――今回の対談では、80年代の映画についての話題がよく出てきますが、2015年の今、80年代のレトロなものに惹かれるのはどういうことなんでしょうね?
ダンジー「理由は分からないけど、80年代の映画が好きなの。でも、もちろん、新しいものからもインスピレーションを得ているし、80年代に限らず、どの世代のカルチャーも好きよ。50年代のビリー・ホリデー、60年代の映画『バーバレラ』……あらゆる時代の様々なジャンルが好きだし、その影響は私の音楽に反映されているわ」
――色んな時代やジャンルを俯瞰で楽しめるのが現代的ということなのかもしれませんね。
川上「彼女の音楽は昔の音楽に影響を受けているのに、音楽それ自体はすごく未来的であって、そこに詰まっている彼女の思いがアナログっぽいんです。だから、コンピューター・マジックは、古くなく、むしろ新しくて未来的なんですよね。そういう吸収の仕方はセンスがいいなって思いますし、自分にとっても勉強になるんですよね。もちろん、僕も色んな時代、ジャンルから影響を受けていて、作品ではビンテージなギターを使ったりすることで、現代的なサウンドとヴィンテージなサウンドを融合したいんですよね。いま作っている新曲は、ドラムをサンプリングしてビートを組むブレイクビーツを曲にハメこんでいるんですけど、それを解体して、生ドラムでブレイクビーツを生みだそうと思っているんですね。そうやって、新旧の手法をミックスさせることは常に意識しているんですよ」
ダンジー「ブレイクビーツもクールだけど、生のドラムも格好いいもんね」
川上「彼女の曲に使われるビッグなドラム・サウンドも格好いいです」
ダンジー「新しいアルバムのドラムは全て生なの。ただ、生ドラムは放つエネルギーがものすごいから、エレクトロニックなビートから差し替えるのが難しいのよね」
川上「でも、新しいアルバムのドラム・サウンドはみんな気にいると思うし、早くライヴで観たいですね。ちなみに次はいつ日本に戻ってくるんですか?」
ダンジー「来年の頭ぐらいかな。(アメリカ・テキサス州オースティンで毎年行われる大規模フェスティヴァル)サウス・バイ・サウスウェストの後だから、3月の後とか?」
川上「サウス・バイ・サウスウェストには去年出演しました」
ダンジー「それはクールね。オースティンは楽しいよね、クレイジーで」
川上「すごくクレイジーでしたね」
ダンジー「私は2012年からかな。去年は行かなかったんだけど、その前の年はDJをしたわ。来年は久しぶりに演奏するの」
川上「僕は音楽だけじゃなく、映画祭の方にも興味がありますね」
ダンジー「インタラクティブな映画際があるのよね。2年前、マサチューセッツ工科大学のパーティーでDJをした時、体に着るスピーカーがあったの。だから、DJ中は、フロアを動き回るお客さんの体から音が聞こえてきて、とても不思議な感じだったけど、そういうインタラクティヴな体験にも刺激を受けるわ」
――新しい試みとしては、将来的にコンピューター・マジックで日本の曲のカバーをやってみたいとか?
ダンジー「それができたら最高ね」
川上「僕らの歌をプロデュースしてほしい(笑)。歌を作って送るよ。僕には出来ないミキシングとかしてほしい!」
ダンジー「それいいね!やろう!情報を交換しましょう。あと日本語でコンピューター・マジックの歌を歌ったりしたい。洋平は翻訳できるでしょ?」
川上「日本のファンはダンジーが日本語で歌ったら、皆大喜びすると思うよ」
――そうすれば、みんながカラオケで歌えますもんね。
ダンジー「コンピューター・マジックの歌をカラオケのレパートリーに入れてもらうのは私の夢なの。それができたらすごいわ!」
撮影 吉場正和/photo Masakazu Yoshiba
文 小野田 雄/text Yu Onoda
編集 桑原亮子/edit Ryoko Kuwahara
撮影協力:
montoak-モントーク 東京都渋谷区神宮前6-1-9 tel 03-5468-5928 http://www.montoak.com
MoMA DESIGN STORE 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F tel 03-5468-5801 http://www.momastore.jp/
VACANT 東京都東京都渋谷区神宮前3-20-13 tel 03-6459-2962 http://www.vacant.vc/
COMPUTER MAGIC × 川上洋平サイン入りチェキを1名様にプレゼントします。空メールを送信するとプレゼントに応募できます。(←クリック)ご応募お待ちしております。 後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。
COMPUTER MAGIC
『Davos』
発売中
(Tugboat Records / P-VINE RECORDS)
http://www.hmv.co.jp/artist_Computer-Magic_000000000459744/item_Davos_6552119
http://tower.jp/item/3968477/ダヴォス
COMPUTER MAGIC
NY在住、ダニエル・ジョンソン(愛称:ダンジー)がDJやグラフィック・デザイン活動と並行して活動し始めたソロ・プロジェク ト。2010年に独学で音楽制作をスタートし、自身のサイトで音源を発表/販売した。2012年2月にEP 「Orion」を仏<Kitsune>よりリリース。翌年2013年より、オフィシャル・デビュー・アルバムにあたる『Davos』の制作活動に取り掛る。完成に至る迄に、キユーピーハーフ<ドレスドエッグ>篇TVCM(2014年)曲「Alien Friend」を制作、そして一気に彼女の名を世界中に知らしめたLEXUS <Amazing In Motion> での楽曲採用と彼女の取り巻く環境は一辺したが、Computer MagicのDIY精神は変わらない。日本を除いては自身のレーベル<Channel 9 Records>からのリリース。
http://www.tugboatrecords.jp/4392
[Alexandros]
「Girl A」
2015年12月2日発売
(Universal Music)
*10/21(水)より「Girl A」のみデジタル配信スタート
iTunes http://po.st/girlaitms
レコチョク http://po.st/girlareco
*レコチョクでフルを購入された方全員に期間限定待受け画像をプレゼント
プレゼント期間:2015/10/21~11/30
「Girl A」特設サイト
http://sp.universal-music.co.jp/alexandros/
[Alexandros]
2007年、ボーカルの川上洋平、アメリカ育ちのベースの磯部寛之を中心に本格始動。しばらくして、ギターの白井眞輝が加入。2010年1stアルバム『Where’s My Potato?』をリリース。同年サポートドラムだった庄村聡泰が正式メンバーとして加入。2011年、2ndアルバム『I Wanna Go To Hawaii.』、2012年に3rd『Schwarzenegger』をリリースオリコン初登場10位という快挙を成し遂げた。2013年6月26日 ニューアルバム『Me No Do Karate.』発売。2014年3月、日本武道館公演を敢行。2015年、ユニバーサル ミュージックとグローバル契約を結び、3月に映画・深夜ドラマのタイアップを含む、W両A面シングル「ワタリドリ/Dracula La」をリリース。6月には約2年ぶりとなるフルアルバムをリリース。7月には2度目の日本武道館単独公演を成功させ、現在アルバムリリースツアー中。12月2日にシングル「Girl A」をリリース予定。
[Alexandros] TOUR 2015
“ご馳走にありつかせて頂きます”
10/31(土) 広島BLUE LIVE
11/01(日) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
11/03(火・祝) 高松OLIVE HALL
11/07(土)・08(日) 新潟LOTS
11/12(木)・13(金) 仙台Rensa
11/15(日) Zepp Sapporo
11/19(木)・20(金) Zepp Nagoya
11/23(月・祝) Zepp Fukuoka
11/25(水)・26(木) Zepp Namba
12/05(土) 沖縄ナムラホール
12/11(金) 香港Music Zone @E-MAX
12/12(土) 台北THE WALL
12/19(土) 幕張メッセ国際展示場
INFO Livemasters Inc. 03-6379-4744
■Official fan club
[Alexandros] CREW
■Mobile members
[Alexandros] MOBILE
*For smart phones only.