NeoL

開く

藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#22 アファメーション

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

少しお金の話ばかりに偏ってしまったが、自分が望む人物像が持つ「領域」に、まず精神性から入っていけるというのがアファメーションのポイントだということが分かっていただけただろうか。
単なる自己暗示は、視野を狭め願望に自分を追い詰めていく感じがするが、アファメーションは自分の精神性を高めてくれ、結果、それを得るにふさわしい人間へと成長させてくれると思う。
願うとは、本来ポジティブでそれ自体が美しいものだ。自分の中のネガティブな物を洗いざらい放棄して、純粋な世界へと自身を導いていく道を示す神聖な行いだと思う。
いくつものアファメーションを繰り返し、多くの願望をふるいにかけていく中で、必然的に自分を見つめることになっていく。この願いは本当に必要なものなのだろうか?なぜこう願う自分がいるのだろう?この願いが叶った時に自分は何を得ることになるのだろう?そもそも自分は現状の何に不満があるというのだろう?なぜ不満を生んでしまうのだろう?などなど。
アファメーションを繰り返すことだけでも、自分の中身の整理整頓になる。願いもやがてシンプルになるし、一方で日常的な些細なことも素直に綺麗な心でアファメーションできるようになる。
私の場合は、調和の中で生きることが大きなテーマなので、いくつかのアファメーションをする前に必ず自分のお清めの意味でこう唱えている。
「私は宇宙と調和しています」
1日の始まりの朝のアファメーションは必ずこの一言から始まる。姿勢を正し背筋を森の中の若木をイメージして伸ばし、自分の中のエネルギーが正しく流れるようにする。
次に割とサイズの大きい願いから始め、最後は小さい願いへと移していく。大きい願いとは、「私は宇宙の調和に役立ちます」といった内容で、小さい願いは、「今日の仕事を心地よく楽しく終えます」といった個人的なことになる。この時、楽しくとかワクワクしながら等のポジティブな状態を入れるのも大切。
また、個人的な願い事をアファメーションする場合には、「それが叶うことによって自然を傷つけず、誰にも迷惑をかけないのであれば」と添えると心置きなくアファメーションできる。
また、否定文をアファメーションに入れないことも大切だ。「今日のプレゼンは失敗しません」では失敗の領域に入ってしまうので、「今日のプレゼンは大成功します」とする。
このような肯定文での思考癖がつくのもアファメーションの効果だろう。自分の中からネガティブな要素を出すには、心に否定文を存在させないというのは、実際とても大切だ。暗い面持ちの人の心には否定文が溜まっていることが多い。デリートキーの役割もアファメーションにはある。
4ページ目につづく

1 2 3 4

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS