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KANDYTOWN 『Kruise』インタビュー

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これまで、KANDYTOWNとしてはフリー・ダウンロード「KOLD TAPE」や、フィジカルとして「BLAKK MOTEL」、そしてYouTubeへの楽曲発表があるが、クルーでの作品と平行してソロとしてのリリースなど、散発的/突発的な形ではあるが、リリース量は少なくない。
YOUNG JUJU「NEETZのスタジオで録音してますね。KANDYの作品は全部NEETZが録ってて」
NEETZ「エンジニアリングだったりマスタリングだったり、録音周りの事は全部やってます。」
KANDYTOWN名義の作品に収録されているのは、メンバーのソロ曲であったり、何人かで組み合った作品が中心で、全員が一つの曲に纏まるといった、いわゆるバンド的なグループ・アプローチではない。それはヒップホップのクルー・アルバムとしては全く珍しくない構成なのだが、ロックやポップスの文法からすると、やや驚きを感じるかもしれない。
呂布「それぞれの面子が作っていったモノを集めた感じですね。勿論、そこからのセレクトはするけど、基本的にはフラットに作ったモノが中心ですね」
YOUNG JUJU「全員でやろうと思えば出来るけど、誰も言う事聞かないと思う。仲間でもあるけどライバルでもあるから、あえて誰かがイニシアチブを取ることもなくて」
そのイメージからは、もしかしたら内容的にバラバラで、分散的なイメージを持たれるかも知れないが、メンバーごとのカラーを重視したカラフルな内容でありながら、一本芯の通った作品になっている事に驚かされる。USで言えば、PRO ERA周辺のようなサンプリングや90′s的なアプローチを中心にしながら、決して懐古主義ではなく、現在進行形のサウンドを鳴らしているのが非常に興味深い。(このインタビューはカラオケ・ボックスで行ったのだが、彼らが途中歌ったのが、オリジナル・ラヴ“接吻”、山下達郎“蒼氓”の二曲。そこからは「メロウ」で「ドラマティック」なサウンド性を、彼らが求めていることも感じさせられたし、その空気感はアルバムから感じさせられる)

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