ミュージシャンがお気に入りの5曲をセレクトする大好評企画第7弾。2004年にデビュー・アルバム『Thunder, Lightning, Strike(サンダー・ライトニング・ストライク)』をリリースし、マーキュリー・プライズにもノミネート。セカンド・アルバム『Proof Of Youth』にはパブリック・エナミーのチャックDがラップで参加するなど話題となり、中心メンバーのイアン・パートンはマンチェスターのサイケデリック・バンド、Whyte Horsesのアルバムに参加し、ももいろクローバーZの「労働讃歌」を作曲・編曲。サム・ドゥークはマイク・ワット(ミニットメン)とのプロジェクト、Cuzでアルバムをリリースするなど多彩な活躍をみせているThe Go! Team。4年ぶりのアルバムを携えて来日を果たすThe Go! Teamのイアン・パートンによるセレクトはこちら。
The Shaggs / My Cutie
The Shaggsは60年代に活躍した10代の三つ子なんだ。彼らの父親は彼らに無理やりバンドをやらせたんだけど、それは全くの素人だった。ドラムはズレてギターのチューニングはくるっていた。けど、なんだか素晴らしくて、そのメロディはオリジナルだった。まるで彼らは音楽のルールを学んでいないようだった。僕はいつでもちょっとアマチュアっぽいものが好きなんだ。
Paddy Kingsland /Take Another Look
これはBBCのレディオフォニック・ワークショップの曲だね。レディオフォニック・ワークショップはBBCの一部署で、昔のキーボードや初期のサンプリングのようなものをつかって実験的なエレクトロニック・ミュージックを作っているんだ。確かこの曲はイギリスの学校の番組のテーマ曲だったと思う。ポルタメントというキーボードのエフェクトを使っていて、攻撃的な音が飛び回っているよね。
My Bloody Valentine / Off Your Face
僕の大好きなバンドの一つなんだ。皆はマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのソングライティングのことよりも、ノイズや音の大きさのことばかり話題にしているよね。けど、僕にとっては彼らは純粋なポップバンドなんだ。甘い曲を書いてそれをノイズで隠してしまうのはイギリスの伝統的な手法のように思う。それは周りに壁を作るような行為なので、親は喜ばないだろうね。
bibio / a tout a l’heure
自然やアウトドア、そしてキャンプファイアーをとらえるようなbibioの曲の感じが好きなんだ。4トラックのアコーステック・ギターとキーボードのラインがいいよね。僕は彼には会ったことがないけど、僕らは同じような音楽が好きなんじゃないか、と思うよ。
Backyard Heavies/ Expo 83
DJシャドーのコンピレーションで聴いたファンク・チューンだ。ブレイクビートのようなドラム、イケイケなギター、グルーヴィーなピアノ・・・、まるでよりファンクになったCharlie Brownのようなサウンドだね。僕が好きな曲の大半と同じように、バンドのことについては何も知らないんだ。けど知らないでおいてちょっとミステリアスにしておくのもいいよね。
THE GO! TEAM4年ぶりの来日公演決定!!
(オープニングDJ:New Action! )
東京 10月8日(木)LIQUID ROOM
OPEN 18:00 / START 19:00 前売り:¥6,000(スタンディング、D別)
(問)SMASH 03-3444-6751 http://www.smash-jpn.com http://smash-mobile.com
THE GO! TEAM
『THE SCENE BETWEEN』
ザ・ゴー!チームの4年振りとなるニュー・アルバム『ザ・シーン・ビトウィーン』が完成。
大ヒットした前作リリース後、メンバー各々のプロジェクトクトへの参加を通し、バンドのルーツである制作方法に戻って作り上げられた4枚目のアルバム。
NOW ON SALE
ザ・ゴー!チーム『ザ・シーン・ビトウィーン』
★日本盤ボーナス・トラック収録
【収録曲目】
1. What D’You Say? / ホワット・ドゥ・ユー・セイ?
2. The Scene Between / ザ・シーン・ビトウィーン
3. Waking The Jetstream / ウェイキング・ザ・ジェットストリーム
4. Rolodex The Seasons /ローロデックス・ザ・シーズンズ
5. Blowtorch /ブロウトーチ
6. Did You Know? / ディド・ユー・ノウ?
7. Gaffa Tape Bikini / ガッファ・テープ・ビキニ
8. Catch Me On The Rebound / キャッチ・ミー・オン・ザ・リバウンド
9. The Floating Felt Tip / ザ・フローティング・フェルト・ティップ
10. Her Last Wave / ハー・ラスト・ウェイヴ
11. The Art Of Getting By (Song For Heaven’s Gate) / ジ・アート・オブ・ゲッティング・バイ(ソング・フォー・ヘヴンズ・ゲイト)
12. Reason Left To Destroy / リーズン・レフト・トゥ・デストロイ
13. Ye Ye Yamaha / イェイ・イェイ・ヤマハ*
14. Til We Do It Together / ティル・ウィ・ドゥ・イット・トゥゲザー*
*日本盤ボーナス・トラック
●ザ・ゴー!チームがニュー・アルバム『ザ・シーン・ビトウィーン』をリリースする(2015年3月18日、日本先行発売)。4年振りとなるこのアルバムは、過去の作品とは明らかに違っている。バンドのリーダー、イアン・パートンが全ての曲を自分自身で書き、プレイし、プロデュースしたバンドのルーツに戻った作品となっているのだ。
●ザ・ゴー!チームの前作『ローリング・ブラックアウツ』はある種の終章となった。アルバムのリリース後、イアン・パートンはマンチェスターのサイケデリック・バンド、Whyte Horsesのアルバムに参加し、ももいろクローバーZの「労働讃歌」を作曲・編曲。サム・ドゥークはマイク・ワット(ミニットメン)とのプロジェクト、Cuzでアルバムをリリース。ニンジャはソロ活動を行う等、メンバーは各々のプロジェクトクトに参加していた。また、結婚をしたり教師をしたりしたメンバーもおり、それぞれ実際の生活に戻っていったのだ。これを機に、フロントマンであるイアン・パートンは元々のバンドのルーツである制作方法に戻る機会を得た。クレイト・ディギング(古いレコード探し)をし、ばか騒ぎをして、自分自身の感覚を研ぎ澄ましていったのだ。
●『ザ・シーン・ビトウィーン』は”歌”のアルバムだ。ザ・ゴー!チームの”メロディ”の側を押し出した作品だ。「メロディとソングライティングによって動かされるアルバムを作りたかったんだ。キャッチーなものを作るのが最も難しいことだからね。ブリル・ビルディング(ニューヨークにある音楽事務所やスタジオが入ったビル。50~60年代、若くて優秀なライターが伝統的なポップスに敬意を払いながらもロックンロールの手法を取り入れ、大衆性の高い良質なポップスをここから量産)のフックを持ちながらも、VHSの持つグラグラしたフィーリングも浸透したアルバムをね」とイアンは語っている。イアンは曲作りを始めるにあたり4つのルールを設けた。メロディは曲のガイドとなるようにした。サンプルは曲のベースではなく楽器のように扱った。ラジオのダイヤルを回すように曲のプロダクションはバラエティに溢れたものにした。ヴォーカルは彼が以前に聞いたことがなかった人を起用し、それぞれの曲に最もふさわしいヴォーカルをマッチさせるようにした(それはベッドルームのDIYアーティストの普及活動のようなもので、その中にはEmily Reo<アメリカ>、Samira Winter<ブラジル>、Atom<中国>、Casey Sowa<アメリカ>、Doreen Kirchner<アメリカ>、Glockabelle<フランス>やアフリカのゴスペルの聖歌隊、アトランタのヴォーカル・トリオ等も含まれている)。
【ザ・ゴー!チーム / バイオグラフィー】
英ブライトンの6人組バンド。メンバーはIan Parton(イアン・パートン)、Chi Fukami Taylor(カイ・フカミ・テイラー)、Kaori Tsuchida(ツチダ・カオリ)、Jamie Bell(ジェイミー・ベル)、Ninja(ニンジャ)、Sam Dook(サム・ドゥーク)。2000年頃、イアン・パートンのソロ・プロジェクトとしてスタートする。2004年にデビュー・アルバム『Thunder, Lightning, Strike(サンダー・ライトニング・ストライク)』をリリース。アルバムはマーキュリー・プライズにもノミネートされ人気を獲得。同アルバム収録の「The Power Is On」は2006年のナイキ、「Get It Together」は2007年のAXE、「Feelgood by Numbers」は2010年の日産CUBEのCMソングにも使用された。2007年にはセカンド・アルバム『Proof Of Youth』をリリース。パブリック・エナミーのチャックDがラップで参加するなど話題となり、チャート的にも大きな成功をおさめた。また、2013年には同アルバム収録の「Titanic Vandalism」がDOCOMOのCMソングにも使用された。2011年にはサード・アルバム『Rolling Blackouts(ローリング・ブラックアウツ)』をリリース。バラエティ豊かな楽曲が収録され多彩なゲストヴォーカルを招いてレコーディングされた当作も大きな話題となった。その後、イアン・パートンはマンチェスターのサイケデリック・バンド、Whyte Horsesのアルバムに参加し、ももいろクローバーZの「労働讃歌」を作曲・編曲。サム・ドゥークはマイク・ワット(ミニットメン)とのプロジェクト、Cuzでアルバムをリリース。ニンジャはソロ活動を行う等、メンバーは各々のプロジェクトクトに参加していた。
■日本オフィシャルWEBサイト:http://www.bignothing.net/thegoteam.html