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OKAMOTO’S『OPERA』インタビュー

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――アルバムのイントロを経て、「Dance With You」から始まって、「Dance With Me」で締めくくられる作品ですもんね。そして、作品の大きな流れとして、ザ・フーのロック・オペラ『トミー』では視覚、聴覚、発話障害を持つ主人公の設定を下敷きに、このアルバムの主人公は家の鍵、携帯、財布をなくした男の物語になっていますよね。

ショウ「今回、ロック・オペラを作るとなったら、ザ・フーの『トミー』でしょと一番に思いましたし、三重苦を背負った主人公が物語を通じて、何かを得ていくという話が分かりやすくていいなと構想していました。それと、岸田さんのアドバイスとして、「自分が歌いたいと思うことを自分のために歌った方がいいよ」と言われたんです。そのアドバイスを踏まえて、自分の実体験に何か歌詞のモチーフとなるものがないかなと考えた時、俺、しょっちゅう物をなくすんですよ。現代において、物をなくすと、すぐに見えない、聞こえない、話せない状態になるじゃないですか。なので、「家の鍵、携帯、財布をなくした男の物語はどうかな?」と、メンバーに提案したら、キャッチーでいいねということになりました」

――なるほど。

ショウ「今回のストーリーは物をなくさない人にはぴんと来ないかもしれないけど、よく物をなくす人にはぐっと来る。今回のアルバムはそういう内容にしたかった。つまり、分からない人には分からないかもしれないけど、分かる人にとっては強烈に刺さる作品。「Dance With Me」でコウキが書いた「ローリングストーンズが最高ってことになんで みんな気がつかないんだろう?」という一節はまさにそういうことなんですよ。その一節は「ローリングストーンズ」ではなく、聴く人がそれぞれ置き換えてくれたらいいんですけど、俺たちが歌っていることを経験したり、感じたことがある人にこの作品をいかに届けるか。今までは不特定多数により広く伝わるように考えて作品を作ってきましたが、今回、伝え方を大きく変えたことで、アルバムの反応を含めて、今後の展開が自分たちとしても本当に楽しみですね」

撮影 倭田宏樹/photo  Hiroki Wada(TRON)

文 小野田 雄/text  Yu Onoda

編集 桑原亮子/edit   Ryoko Kuwahara

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OKAMOTO’S

『OPERA』

9月30日発売

(Ariora)

OKAMOTO’S

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム 『10′S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売し、7月に は両A面シングル“JOY JOY JOY/告白”を、11月6日にニューシングル“SEXY BODY”をリリース。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、東京スカパラダイスオーケストラ、ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。2015年9月30日、6th『OPERA』をリリースする。11月1日 (日)東京・新宿LOFTより「OKAMOTO’S TOUR 2015-2016“LIVE WITH YOU”」をスタート。

http://www.okamotos.net

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