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『ヴィンセントが教えてくれたこと』 ジェイデン・リーベラー インタビュー

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演じることって本当に面白い

 

———今回の『ヴィンセントが教えてくれたこと』への出演はオーディションで決まったそうですが、どんなふうに進められたんですか? 

ジェイデン「とても長いプロセスでした。4つの審査があって、最終的にはニューヨークへ飛んで、テッド・メルフィ監督に会いました。大変だったけど、楽しかったです」

———最終決定は電話で?

 ジェイデン「はい。ロスに戻ってから電話をもらって、そこで『君に決まったよ』と言われました。あの時はとても興奮しました」

———あなたが本作でオリバー役を演じてもう2年が経つわけですが、ご自分が演じたオリバーへの思いは変化していますか?

ジェイデン「そうですね、撮影はもうかなり前になるけれど、ぼくのオリバーへの気持ちは変わっていなくて、彼はぼくの中で相変わらずとてもいい子のままです。周りの人たちの心の素晴らしさをしっかりと見つめている子だなと思います」

———ヴィンセントとオリバーはおじいちゃんと孫くらいに年齢が離れているのにとてもいいコンビですよね。ふたりの絆をどのように感じますか?

ジェイデン「最初、ヴィンセントは自分の家に子供が入り込むのをとても嫌がっているし、オリバーも鍵を失わなければ自宅で気ままに過ごせたはずです。そんなふたりが出会って、お互いの人生を変えていきます。オリバーはヴィンセントの中の“いいところ”を見つけてそれを輝かせる事ができて、ヴィンセントはオリバーにケンカの仕方を教え、自分のために立ち上がる勇気を与えてくれた。そうやってかけがえのないパートナーになれたのだと思います」

———オリバーというキャラクターは、今のあなたにとってどんな存在ですか?

ジェイデン「もちろん彼とぼくはまったく別の人間ですが、彼を演じたことで、ぼくは彼の考えていることが分かるようになりました。演じるって本当に面白いことだなと思います。だって自分とはまるっきり別の人間になれるのだから。あれからすいぶん経って、今の関係は……うーん、正直よく分からないです。ただ言えるのは、『ぼくは一度、彼になったことがある』ということです」

———完成した映画を観た時の率直な感想は?

ジェイデン「とても誇らしかったですし、心から楽しめました。ぼくは自分の姿をテレビやスクリーンで観ることがあまり好きではないのですが、この映画は楽しかったし、キャストも監督もみんな素晴らしいと感じました」

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