――『フィメール・コンプレックス』を読んでみて、いかがでした?
DIANA「私、今までこういう本を読んだことがなかった」
多屋「ミュージシャンの伝記?」
DIANA「そう。あと、澄礼ちゃんの書く言葉がすごい好きなんですよ」
多屋「私、すごい好きなレコード屋さんがあって、その店主は60すぎのおじさんなんですけど、『なんて男みたいな文章書くんだ』って言われたんですよ(笑)」
DIANA「そうそう、そういうところが好き。すごくいい文章だなと思って」
多屋「私、山崎まどかさんっていう女性ライターさんがすごい好きで、この本を書く時、まどかさんにリスペクトを捧げるような文章を書かなくちゃと思っていたんですよ」
DIANA「スミレちゃんがこの本で書いているアーティストたちの文章を読みながら、そのアーティストの曲を聴くのがすごい楽しくて、すごい勉強にもなった」
多屋「出版記念のトークショーで試しに聞いてみたら、この本で取り上げたアーティストを知ってる人が2人しかいなかったからね」
DIANA「私は元ベル・アンド・セバスチャンのイサベル・キャンベルがすごい好きなので、最初にそのページから読んだよ」
多屋「この本を読んで好きになったアーティストはいる?」
DIANA「エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレーシー・ソーンがやってた(前身のグループ)マリン・ガールズとか」
多屋「そういうバンドやって欲しい!」
DIANA「ね。ガールズ・バンドいいなーと思いながら、ギターを弾ける女の子が周りにいなくて」
多屋「今やってるTERROR FAMILIAって、どんなバンドなの?」
DIANA「私以外、全員男ですよ」
――バンド名からして、結構イカついバンドですよね?
DIANA「バンド名に”TERROR”って入ってるから、Facebookに登録出来ないんですよ(笑)」
多屋「まぁ、でも、分かりやすく女の子っぽい音楽をやってる子より、ハードな音楽やってる女の子の方が共感出来るけどね」
DIANA「もともとはベースレスの3ピースのバンドだったんだけど、私はベースの音が好きなので、どうしてもベースを入れたくて、4人編成になったの」
多屋「CHIAKIちゃんはヴォーカルでしょ? だったら、ベースは弾かない方がいいと思う。歌いながら、ベースを弾くと、リズムを取るのがすごい大変だから」