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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#19 鉱物

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石と共に旅をする。
私は、とてもこれを楽しんでいる。
ポケットの中でしっかりとした重みを感じながら、時々手を入れて触れつつ共に行くことは、一人旅が多い私には素晴らしいパートナーを得た以上の何かがある。
これが乗じて、今ではとある個人的なアートプロジェクトを始めている。
アースウィービングという仮名で、たった一人で行っている平和活動なのだが、行き先で出会った石と石を繋いで、地球を織るように石の線を広げていくプロジェクトだ。
もう少し説明すると、例えばある山で出会った石を拾った場所で撮影し、宇宙の平和を祈る。その石をいったん持ち帰り、今度は次の旅先へと連れていき、その旅先で出会った石と触れさせて2ショット撮影をする。そこでもまた宇宙の平和を祈る。前の旅から持参した石は、そこで出会った石と入れ替わってもらい、その場に置き去られる。新たな石は持ち帰り、次なる旅へと連れて行かれ・・・。ということの繰り返しを重ねていく。
これは思いのほか想像力を広げてくれる。
沖縄の石が、ガンジス河の岸に置かれ、ガンジスの石が、東京の路上に置かれていくのだから、まさに石で地球を織っている感覚だ。
試しに一度やってみてはいかがだろう?旅の楽しみの一つが加わると思う。そして出来たら、石を持ち帰る時には、平和を祈ってほしい。多くの人が石や土地などの、ゆったりとした対象に祈り始めたら、その波動がきっと大きな伝播力を持つと信じている。
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