「パンがうれしくなる仲間たち」を探しに、生まれてはじめてやってきたフランス。身寄りがなく語学力も0(ゼロ)だったわたしが、気付けば9か月、たくさんの出会いと健康に恵まれて、想定外にフランスを満喫しながら生きています。郷に入って郷に従いつつフランスをカスタマイズして快適に生きている、そんな裏ワザ10のことをこっそりご紹介します。
フランスは、ディナーが始まるのが遅いです。20時とか。
そこで、さすがワインの国
ディナーの前に“アペリティフ”という、
軽めのお酒とおつまみ(生ハムや一口サイズの野菜、オリーブ、ナッツ、スナックなど)をいただきながら、
家族や友人達と会話を楽しむ時間があります。
アペリティフを略して「アペロ」。
わたし、食事前の“ちょい飲み” は、日本でもこっそりしていたので、
正式におおっぴろげに飲んでいいこの習慣を知った時は、
「フランス万歳!」って叫びそうになりました。
本題に戻ります。
仲良くなる前のフランス人との飲食って、
ティータイムのお茶だと、日差しが彩度100%。
ハイビジョン以上の明るさに、平坦なこの顔がますます凹凸なく見えてしまう。
そんな顔を直視されるのが恥ずかくって、
もじもじして落ち着きのない日本人と思われてしまう。
ディナーだと、お料理食べることとフランス人とのおしゃべりを同時進行するなんて器用なことできる余裕がなくて、舌がパニック。
消化不良と会話不良をおこしてしまう。
そんなあなたにぴったりなのが「アペロ」。
日差しも穏やかな彩度73%(個人的体感%)の頃合いだし、
軽めの会話と軽いおつまみが舌には丁度いい。
軽く酔いも手伝ってくれて、リラックスできるし。
お酒を飲まない人でも、ノンアルコールのカクテル飲んで、
緊張感を酔っているのだと自己暗示かけちゃいましょう。
“酔う”という世界共通のリラックス状態で、一気に互いの距離感が縮まります。
ということで、新たに誰かと知り合って、もっと仲良くなりたい時は
「アペロしよう」
って誘ってみることをおすすめします。
逆に誘われると、「アペロ行きまーす(※)」って日本語でお返事して、
フランス人も大好きなアニメの話につなげちゃってもいいと思います。
(※)なんのこっちゃ?という「Neol」ユーザさんは、お父さんにこのセリフを投げかけてみ
てください。「行くのはアペロじゃない、アムロだ」と突っ込まれるはずです。
<プロフィール>
平居和恵(ひらい かずえ)
奈良県出身
芸能事務所、IT関連、食品メーカー広報などに在籍。パンが好きがゆえに、2014年8月会社、住まい、日本を飛び出しパンとマリアージュする “魅材・逸材・輝材” を探すためフランスに渡る。