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REXX&ショーン・ボアーマン(Burger Records)インタビュー

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―ちなみに、〈Burger Records〉といえばカセットのイメージが強いですが、カセットへのこだわりというのはやはり特別なものがありますか?

ショーン「もちろん、それがきっかけでここまで知られるようになったわけだし。僕たちが2007年にスタートしたときには誰もカセット・テープなんか聴いてなかったし、そこが面白いってことで、今みたいに注目されるようになったわけだから。カセットは安いし、早く作れるしね。最初は、代表的な都市から一番いいバンドを見つけてカセット・テープを作るってことを目標にしてたんだ。その街で一番いいバンドのテープを100本作ったら、100本とも売れるよね、何しろ、その街で一番いいバンドなんだから。その結果、その街の人たち100人が〈Burger Records〉の存在について知ることになるからね。今まで35万本のカセットを売ってるから、35万人の人たちが〈Burger Records〉の存在を知ってる計算になるわけだよ。あるいは実際に〈Burger Records〉のことを知らなくても、ロゴを見かけたりはしているわけで、カセット・テープを通じてブランド力を浸透させようとしてるというか。カセット・テープが名刺の役割をしてくれてるんだよね。中にはコレクターみたいな人もいるし、ネットでものすごい高値がついてたりね。もしかして野球のゲームカードくらい貴重なものかもしれないよ(笑)」

―いずれ、Jポップの作品をカセットでリリースしてみたいという夢もありますか?

ショーン「ぜひやってみたいね。僕としてはやっぱり、きゃりーぱみゅぱみゅのカセットを出したいね! レコード会社の担当から丁重に断りされたけど(笑)。でも、いつかレコード盤は出すかもしれないからって。渋谷のタワー・レコードで、ちゃんときゃりーぱみゅぱみゅのレコードも買ったしね(笑)。日本だけじゃなくてKポップにも興味があるし。もともとレディ・ガガのライヴで韓国のポップ・バンドを観て、JポップやKポップにハマっていったんだ。2ne1とかG-DRAGONとかね。そこからさんざんKポップやJポップ関係の音を集めて聴きまくって、自分では網羅し尽くしたつもりだったんだけど、昨日タワー・レコードのJポップ・コーナーに行って、自分はまだ何も知らなかったんだなって衝撃を受けたんだ(笑)」

 

―海外のアーティストの作品にはまだ馴染みの薄い、若い世代の日本の音楽リスナーに対しては、〈Burger Records〉の魅力をどう伝えていきたいと思いますか?

ショーン「アメリカのキッズはポップ・ミュージックも聴けばヒップホップも聴くし、ロックもパンクも同時に聴いてるんだよね。自分はパンクしか聴かないとか、ロックしか聴かないっていうのは一昔前の世代であって、今ではみんながいろんな音楽を同時に聴く時代になってるし、そうした時代の空気を反映させていきたいんだ。Jポップはパワー・ポップやグランジ並に勢いがあるし、そのミックス感覚を大事にしたいっていうかな。もし日本で〈Burger Records〉としてJポップのバンドを扱うことができたら、そのバンドをきっかけに〈Burger Records〉の他の作品も聴いてもらえるかもしれない。ロックやグランジやヒップホップやノイズやアヴァンギャルドにも興味を持ってもらうようになればいいよね。きゃりーぱみゅぱみゅのカセットをリリースするなんて、絶対に実現不可能な壮大な夢みたいに思えるけど、レディー・ガガのファーストのカセットを出させてもらった縁で、ワーナーやユニバーサルの担当者との繋がりもできたからね。今のところまだ何の発展もないけど、とりあえずどこを攻めていけばいいのかはわかったから。そうやってドアをノックし続けることが大事なんだよ。小さなハンマーをコツコツ叩き続けることで、目の前にある巨大な壁が崩れることもあるからね。いつでも夢を思い描いて、それに向かって努力していくことが大事だし、そうやって不可能なことに挑戦し続ける姿勢が周りの人たちにもインスピレーションを与えていくんだよ。たとえ人から無理だろうと言われようとも、必ず道は開けると信じて挑戦し続けるっていう姿勢が大事だよ」

 

撮影 吉場正和/photo Masakazu Yoshiba

文 天井潤之介/text  Junnosuke Amai

編集 桑原亮子/edit  Ryoko Kuwahara

 

REXX

REXXはRex Osterkampのソロでの音楽活動への挑戦である。新作「アイ・リアリー・トライド・トゥ・セイヴ・ザ・デイ」はREXXとして4作目となる、彼の新たなPUNK ROCK LIFEの一章だ。2014年秋にレコーディングされた。Rexは極めて普通のキッズ。高校を卒業しているし、2年間リトルリーグで野球をプレイしていた。全ての曲はRex Osterkampによって書かれ、レコーディングされている。M-7の“Trapped”にはTrevin“The Big Chees”Wety参加している。

 

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REXX

『I Really Tired To Save The Day』

http://www.amazon.co.jp/Really-Tried-Save-帯解説・ボーナストラック収録-MGNF1017/dp/B00S7W58K0

 

Burger Logo

BURGER RECORDS

2009年LAのオレンジ・カウンティにて、ザ・メイクアウト・パーティ!(Thee Makeout Party!)というバンドのメンバーであった、リーとショーンによって設立された音楽レーベル兼レコードショップ。
カセットテープでの発売を中心に展開し、西海岸を中心に個性的なアーティスト・バンドを多数輩出。
また、サンローランのクリエイティブ・ディレクターであり、音楽好きとして知られるエディ・スリマンも絶賛。レーベル所属アーティストであるザ・ガーデンズやレックスなどをモデルとして起用。
さらにこれまでベックやダフト・パンクが登場したサンローラン ミュージック プロジェクト(SAINT LAURENT MUSIC PROJECT)において、バーガー・レコーズ所属のカーティス・ハーディングをフィーチャーするなど、ファッション界でも熱視線が注がれている。他にも、90年代より活躍するパンク・バンド、ザ・マフスが所属。

http://www.burgerrecords.org

https://burgerrecords.jp

BURGER RECORDS And A POP UP STORE

東京都渋谷区神南1-3-4

TEL03-5428-6720

営業時間12:00〜20:00

不定休

問い合わせ 
And A PRESS 03-5413-6704

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