ネット社会の多角化に伴い、年々注目の高まりをみせているネットCM。その動向を探るべく、第一回のエディター編に続き、「第二回ネットCM座談会 大学生編」を開催。今回の参加者は、現役女子大生3名。彼らが語る、思わず見たくなるネットCMとは……。
<参加者>
ネオエル編集長
サチコ:美大生
マミ:カリフォルニアの大学に留学中
カナ:大学生/社会イノベーション学部
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――ネットCMを見るのってどういう時が多い?
カナ「フェイスブックやツイッターを見ているときに、ニュースフィードに出てくるプロモーション。あれは簡単に押しちゃいます。SNS自体よく見るし、普通のつぶやきだと思って押しちゃうこともある。映画の予告編だったり、塾のCMだったり、種類もいろいろあって……。映画の予告にしても、すごくコアな作品、例えば『ニンフォマニアック』なんかも上がっていたりする。そういう映画が堂々と宣伝されていると、“え、こんなものが?”っていう感じでつい見ちゃうことはありますね」
サチコ「CMをよく見るのはやっぱりYouTube。パンテーンみたいにテレビでよく流れているCMはスキップするけれど、たまに、いろいろな情報が集められている映像が流れていて、そうすると“何なんだこれは?”ってその動画に飛んじゃうことはある」
カナ「CM自体も15秒くらいと短くて、いろいろなことがバッバッと入っているから、その位だったら見てもいいかなって感じなんだよね。最近はYouTubeもCMが出てくる回数が増えたと思う。以前はお目当ての動画がすぐパッと見れたけど、今は必ずといっていいほどCMが入る。強制的に全部見なきゃいけないCMもあるし、尺の長い動画だと間に挟んできたりもするし」
――CMにもスキップできる・できないがあって、どこまでOKにするかによって投稿主の広告収入が変わるシステムなんだよね。強制的に見なきゃいけないようなCMは収入も多くなる。
マミ「カップルで使えるアプリでも結構CMを見かけます。ツイッターでもすごい出てくるし(笑)。あとアメブロをよく見るんですけど、下の方にダイエットスムージーとかファンケルのCMがいっぱい出てきて、気になってつい見に行っちゃう」
サチコ「最近大学の授業で知ったんだけど、自分が検索した内容がある会社に全部流れるようになっていて、そこからその人に向けたCM作りが始まるんだとか(=行動ターゲティング広告)。それって、ちょっと怖い気がする。そのシステムを知らなかった時は、何で私が興味のあるものばかり出てくるんだろう、私はそんなに流行を追いかけているのかなって思ってた(笑)」
カナ「あれで忘れかけていたものを思い出したりするよね。“あ、そういえばこのリュック欲しかったんだっけ……?”とか」
マミ「(ショッピングサイトの)楽天を見ていてもたくさん出てくる。時計を検索していて、その後に他のHPを見ていると下の方に欲しかった時計が出てきたり。私は今留学中なんだけど、住んでいる地域によって流れるCMが違うことがあって、自分の専攻している教授が普通にCMに出てきて大学のPRをしてたりする。そういうのだと、やっぱり最後まで見ちゃう」
サチコ「今はCMもその人に合ったものを見せて、個人を狙い撃ちする感じなんだろうね」