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現代美術家・大竹伸朗が文芸誌「新潮」で連載した4年半分の文章を収録したエッセイ集。直島銭湯「I♥湯」やドクメンタ13、現在開催中のヴェネツィア・ビエンナーレの参加から発表まで、その制作を通して大竹が追い求めてきた「ビ」について考察している。それは概念的な「美」ではなく、純粋に心をときめかせるものと言えるかもしれない。明確な答えは出ていないものの、彼の湧き起こる「創作欲」こそが「ビ」に違いないと感じさせられる。