—「Air Balloon」のミュージック・ビデオを見せて頂きましたが、シマウマやチーターが出てきたりして楽しいものでした。コンセプトについてお話し頂けますか?
リリー「ビデオのディレクターでも映画製作者でもないから、ビデオのコンセプトについてはあまり詳しくはお話し出来ないのだけれど(笑)、私は南アフリカを休暇で訪れていて、この歌は太陽が降り注ぐ夏らしい歌だったから、そこでビデオを撮ってはどうかと思ったの。ということで、南アフリカでビデオを撮りたいというところから始まったわ。この曲は空想的な歌で、現実逃避について、そして日常の退屈な部分を忘れて、空想の中であっても、物理的にでも、どこか別な所に行きたいと思うことについて歌っているの。(内容に相応しい)おばかな環境を作りたいと思ったのよ(笑)」
—現実逃避についての歌だとおっしゃいましたが、妄想の相手としてカート・コバーン、エルビス・プレスリーの名前がでてきますね。どうしてこの二人を選んだのか教えてもらえますか? ずっとファンだったからとか?
リリー「私が作りたかったのは……。まずこの2人はどちらも、もうこの世にいない人だから、現実逃避して今いる場所というのは、天国でも何でも、とにかく死者達の世界だということを暗に言っているの。なぜ、カート・コバーンとエルビス・プレスリーだったのかは覚えていないわ。他の言葉とうまく韻を踏んでいたからかもしれないわね(笑)」
—アルバムのタイトル・トラック「Sheezus」では、更にいくつかのアーティストの名前を上げて歌っていらっしゃいますが、こちらのコンセプトや、作曲の背景などを教えてもらえますか?(Lady Gaga、Rihanna、Lordeなど)
リリー「『Sheezus』はまた音楽業界に戻っていくことへの私が感じていた不安についての曲なの。少なくともヴァースの部分ではそれについて歌っている。そしてコーラスの部分は、なぜその様な恐怖心があるのかについてで、メディア、そして同時に消費者も、女性をひとつのカテゴリーに押込めたがるもの。そしてお互いを戦わせて、その中で上に立つことが出来たものが勝者だとしたがる。でも、それは違うと思うの。そういうことについて歌っている。『ねえ、仲良く共存していけないものなの?』とね(笑)」
—まったくその通りですよね。それからまた、その他の曲でも、アーティストの固有名詞が出るなど(例えば「Close Your Eyes」のBeyonceとJay-Zも)、今回は全体的に見て、特定のアーティスト名が歌詞に頻出していると思いますが、何か理由はあるのでしょうか?
リリー「そうね。私の曲のほとんどは、社会論評であり、ソーシャルメディアやポップカルチャー全般についてだから、それに関わっている人たちの名前を出さずには、それらについて語れないものでしょう(笑)? それだけのことよ」
—そうですね。今日のポップカルチャーについてですから、自然とそういうものが出てきますものね。さて、その〝歯に衣着せぬ物言い“が、あなたの正直さを反映しファンが感じる魅力の一つだと思いますが、自分の発言がいつも注目されることについてどう思いますか?
リリー「うーん、自分が言うことにまったく関心を持ってもらえないよりはずっと良いことだと思う(笑)。ファンとネット上で交流するのは楽しいし、そういうのは良いことだと思うの。興味深い質問をしてくれたら、答えるし、人と交流しコミィニケーションを取るのは好きよ。良いことよね」
—先ほどその率直さからカニエ・ウェストが好きだとおっしゃっていましたが、同じ理由でファンがあなたを尊敬しているのだと思います。さて、カニエ・ウェスト以外に、最近、注目しているアーティストはいますか?
リリー「ええ、たくさんいるわ。ビヨンセも、リアーナもすばらしいし、ジェイムス・ブレイクやロンドン・グラマーも大好き。話し始めたらきりがなくて、何日もずっと色々な人の名前を挙げ続けられるほどよ(笑)」
—『Air Balloon』のMVで見られるすばらしいネイルは日本人ネイリスト:Naomi Yasudaさんによるものなんですよね?
彼女との出会いを教えてもらえますか?
リリー「彼女は私の良い友達なの。ニューヨーク在住で、私がニューヨークに行くことがあれば、彼女にネイルをやってもらうのよ。とても才能豊かな人で、彼女のことは大好きよ」
—実際にネイルをしてもらって、いかがでしたか?
リリー「このビデオでは2つのタイプをやってもらったのだけれど、ナオミにやってもらったのは、サファリのテーマのグリッターがあって、シマウマやキリン、ライオンなどをあしらったものよ。とても良かったわ」
—先ほど(インタビュー収録が始まる前に玄米茶を飲むというお話をされていたので)お茶の話をされていましたが、日本にも何度かいらっしゃっていますし、好きな日本食はありますか?
リリー「お寿司は大好きよ。世界中で一番好きな食べ物で、いつも食べているわ。大好きなの」
—そして玄米茶もお好きなのですよね?
リリー「そうなの(笑)」
—滞在期間は短かったかもしれませんが、その中で日本での印象深い出来事・思い出は何ですか?
リリー「日本に行くのは大好きなの。日本での買い物は楽しいわ。いつも渋谷のロフトやドン・キホーテに行って、仮装するためのコスチュームを買うのよ(爆笑)。大好きだわ。またどっさり買い込むことができるから、日本に行くのが楽しみなのよ。あ、あと日本の友達に会うこともね(笑)!」
—ずっと以前と変わらないキュートさを保っていらっしゃいますが、何か秘訣はありますか?
リリー「単に朝起きて、顔を洗って、保湿し、SPF(日焼け止め)を塗るだけよ(笑)。それから1週間に1回か2回程度、髪を洗うという風に、私がいつもやる様にしていることはあるけれど、人によってそれは違うものだから、(私のやることは他の人にとっては)あまり関係ないかもね」
—あなたはまたファッション・アイコンとしても有名ですが、今一番お気に入りのファッション・アイテムは何ですか?
リリー「シャネルのハンドバックはずっと好きね。私のお気に入りで、もし買うことが出来る幸運な立場にいるのであれば、是非買うべきよ。良いものだからね」
ー春の装いは?
リリー「アメリカのブランドでUNISというのがあって、ウェブサイトでもそこの服がゲットできるんだけど、ミッドレンジでカジュアルウェアーを扱ってるの。私はそこの服が大好きで、シーズンをあまり選ばないで1年を通して着られるしとても気に入ってるのよ。あとはシャネルはずっと好き。ミッソーニもね。ハイファッションすぎるものはあまり身につけないんだけど、その時の気分で気にってるものを着るようにしてる」
ー来日公演でのファッションはどんなものになりますか?
リリー「そうね、いつもどんなものがオーディエンスが喜んでくれるか考えてるわ。ステージや曲にあったものやスパンコールやキラキラ光るもの、明るい目立つ色だったりをいい感じで取り込んでいくつもり。でも衣装替えも結構するつもりだから、ぱぱっと着れるものじゃないとね。まだ詳しく決めていないけど、これからの気分で決めるつもり。まあカラフルなものを着る感じになるんじゃないかな」
ーネイルブランドをスタートさせましたが、ショーではどんなネイルを?
リリー「まだ考えてないの。でも東京ではいくつかアポイントをとってて(素敵なネイルサロンの??)ネイルもどんな感じなるかいまから楽しみよ」
ーショーでは日本のファンのために何か特別なことを考えてますか?
リリー「とにかくいつも最高のショーになるように心がけてるわ。特に日本のファンは私がこれまであった中でも最高の人たちだし、素晴らしいと思ってもらえるパフォーマンスを披露するつもりよ」
—それでは最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
リリー「ハーイ、ジャパン!リリー・アレンよ。今年後半に日本に行って、ショーをプレーすることができるのを楽しみにしているの。アルバム『シーザス』を楽しんでもらえると嬉しいわ」
■Lily Allen LIVE IN JAPAN 2015
2015年1月27日(火) 豊洲PIT
開場18:00/開演19:00
チケット:スタンディング ¥8,000(税込)
※ドリンク代別途¥500必要※未就学児入場不可/枚数制限4枚
チケット一般販売中
サンライズオンラインhttp://www.sunrisetokyo.com/
チケットぴあ http://pia.jp/t/lilyallen/ 0570-02-9999 (Pコード:246-355)
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問:【東京】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~19:00)
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