昨年5月にニューアルバム『シーザス』をリリースし、ミュージックシーンに戻ってきたリリー・アレン。その彼女の待望の来日公演が1月27日に豊洲PITにて開催される。来日公演を前に、活動休止から再会に至るまでの心情や新作について、子育て、ファッション、日本のファンへのメッセージまでを語ってくれた。さらに読者3組6名様を来日公演にご招待! 詳しくはインタビュー末尾をチェック!
—まずは、ミュージック・シーンへのカムバック、おめでとうございます。今の率直な気持ちは?
リリー「緊張しているし、ワクワクもしている。ハッピーで誇らしくもあるわ。そういう感情が入り乱れているの」
—2009年頃に活動を休止することを決めたわけですが、そもそも、音楽活動を再開しようと思ったのはいつ頃ですか?
リリー「実はそうではなくて、レコードとしてリリースすることを考え始めたのは、このアルバム作りが終盤にさしかかった頃だったの。レコーディングを、いや、作曲を始めたのは、また書きたいと思うようになったからだけのことで、日々何かやりたいと思っただけのこと。ただ、そうやって出来た曲が他の人に聴かせるためのものか、それとも自分のためのものなのかはわからなかった。ただ書いてみたの。2人目の子どもが生まれた後、7〜8ヶ月くらいになった段階で、ある程度の数の曲が出来上がったというのが見えてきた。そこで、アルバムとして出すことにしたのよ(笑)。
—何かがきっかけとなってまた曲を書きたいと思ったのですか? それとも自然とだんだんそういう気分になっていったのでしょうか?
リリー「うーんと……。あ、ごめんなさい。お腹が鳴っちゃったわ(笑)。私は、何について書きたいかというはっきりとしたアイデアを持ってスタジオ入りしたり、作曲のセッションをしたりするということはないの。いつも日常自分の周りで起こっていることや、その日の新聞で読んだこと、そして家族や友達との会話の内容と言った様な、人、世界にインスパイアされる。既成観念によって動かされるのは避けたいと思っているわ。そうするとわざとらしくなってしまい、新鮮ではないと感じるようになるからね」