BOMIが約1年ぶりのリリースとなる配信シングル”さよならミゼラブル”をリリースする。この1年はニューアルバムに向けてレコーディングを終えた楽曲はあるがリリースできないという閉塞的な状況のなかで彼女はもがいていた。なかなか前に歩を進めない。たくさんの別れも経験した。それでも彼女は立ち止まることだけはしなかった。この”さよならミゼラブル”というバラードには、BOMIというシンガーの今が——サウンドの美学も、歌に対する自尊心も、大衆音楽であろうとする意志も——凛とした強さで刻みつけられている。このインタビューも率直な語り口で応じてくれた。
——今日は配信シングルとリリースが途絶えていたこの1年の変化について聞けたらなと思っていて。
BOMI「よろしくお願いします」
——BOMIちゃんには先日僕が主催したイベントにも出演していただいたんですけど、バンドの編成が変わって明らかにライブがよくなったじゃないですか。BOMIちゃんのボーカリストとしての求心力も劇的に高くなっていて。
BOMI「ありがとうございます。この1年を振り返ると、やっぱりもう少し早く作品をリリースしたかったから、そのもどかしさはずっとあって。特に今年の前半はいろいろと環境の変化があったから、いろいろ大変でしたね。気持ちのもっていきどころがなかったというか」
——アルバムに向けてレコーディングを終えた曲はあったけど。
BOMI「そう。次にあれをやりたいこれをやりたいと思っても、まず録った曲をリリースできてないから気持ちも次に行けないんですよね。そういう時期を経て、この“さよならミゼラブル”という曲はやっといろんなことにいい意味でお別れができる感じがあって」