−−−イマジネーションあふれるお二人の目から見ると、日本のイメージって一体どのように映るんでしょうか?
ジュネ「まず、きれいな通りに驚かされる。とにかく清潔。いっそのこと犬の糞でもぶちまけようかと思うくらい(笑)。それから、ファッションだね。男性も女性も、みんなとにかく服装がユニークで魅力的だよ」
カイル「ポーク・カレー!!!ボクは日本のポーク・カレーがお気に入り!!すっごく、美味しいんだから!!」
ジュネ「そうだね、ポーク・カレー、いや、日本の食も楽しみのひとつ。あとは、やっぱり日本特有の他人を尊重し合う文化が素晴らしいと思うな。幼い頃に母から『相手をリスペクトしなさい』としつけられたこともあって、初来日以来ずっと親近感を覚えているんだ。多分、私の前世は日本人なのさ」
−−−もし宜しければ、日本の苦手なところも教えて頂けますか?
ジュネ「うーん、そうだな、なにもかにもが完璧にオーガナイズされ過ぎているところかな。時々自分ががんじがらめになった気がして『ワーッ!!』ってなる(笑)」
−−−『天才スピヴェット』は、10才の天才少年の目線で世界を見つめ、少年版『アメリ』と言われるほどイマジネーションに富んだ作品に仕上がっています。監督にとっても刺激と挑戦に満ちた取り組みとなったようですね。
ジュネ「そうだね。今回は私が原作小説に惚れ込んだことから全てが始まった。著者のライフ・ラーセンとは性格や発想の面で共通項が多くてほんとにビックリなんだ。聞くところによると、彼は『アメリ』を観ながら自身の頭の中を覗き込んだみたいなミョーな気持ちに襲われたそうだ。私も彼の著作を読んだ時にまさしくそう感じたよ。こういう点から見ても、ふたりがうまくいく間柄であることは明らかだった」