──2曲目の「Le Cheval Blanc」はカヒミ・カリィがフィーチャーされていますが、ちょっと彼女らしくない声で意外でした。
大野由美子「たぶん、子どもが寝た夜中にiPhoneに向かってぼしょぼしょと歌って、それを送ってきてくれたんじゃないかな(笑)。こっちもiPhoneでいいからって、とにかく送って! という状況だったので。でも、後ろでサーッというノイズが乗ってて、それを取り除くのが後々大変だったという」
シュガー吉永「坂本(慎太郎)くんは3日以内に来てという無茶なお願いにも関わらず、来てくれたんですよ。彼が参加した「Love & Food」は元々ムーグが歌ってたんだけど、なんか韓国のネオ・サイケみたいになって(笑)。ディスコのアルバムなのでファルセットが欲しかったから、坂本くんに声をかけた。ファルセットに加えていちおう普通の声でも歌っておこう、ともう1トラックやってくれたんだけど、そっちがすごく良くて。やっぱ、めっちゃいいな坂本くん! ということで調子に乗って、じゃあ低い声のヴァージョンもお願いって無理言ってさらに歌ってもらいました(笑)」
──すごいスピード感(笑)。タイトルも最後の頃に決まったんですか?
ムーグ山本「うん、わりと最後の方でしたね」
シュガー吉永「今回ピーターさんを始めとして色んな人たちと関わって生まれたからということで、最初に大野がコネクションという単語を出してきたんです。でも、そのまんまというのもおもしろくないし、CじゃなくてKの方がいいんだけどなと思って。ネットを見ていたら“こんにゃく”というのがウィキペディアで出てきて、アルファベット表記にだいぶ衝撃を受けたんですよね(笑)。そのスペルをいただいてしまって、コニャクションになった。アメリカの友人に見せたら、コンジャクションって読んでしまったのでハイフン入れてみました。うん、いいタイトルになったと思いますよ」
撮影 中野修也/photo Shuya Nakano
文 油納将志/text Masashi Yuno
編集 桑原亮子/edit Ryoko Kuwahara
バッファロー・ドーター
『Konjac-tion』
発売中
http://www.amazon.co.jp/Konjac-tion-Buffalo-Daughter/dp/B00KKS0IIQ/ref=ntt_mus_ep_dpi_1
https://itunes.apple.com/jp/album/konjac-tion/id896996951
Buffalo Daughter
New Album『Konjac-tion』release tour – We are all Konjacted –
11/6 (thu) 大阪 UMEDA SHANGRI-LA
11/7 (fri) 東京 SHIBUYA WWW
12/20 (sat)福岡 FUKUOKA BEAT STATION
チケット発売中
詳細:http://www.buffalodaughter.com/
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Geof0CM8z18
バッファロー・ドーター
シュガー吉永 (g, vo, tb-303, tr-606) 大野由美子 (b, vo, electronics) 山本ムーグ (turntable,vo)
1993年結成。1996年にビースティ・ボーイズが主催するレーベルGrand Royalと契約。同年1stアルバム『Captain Vapour Athletes』を発表。1998年に2ndアルバム『New Rock』、2001年『I』を発売した後、2003年『Pshychic』、2006年『Euphorica』は共にV2 Recordsよりワールドワイド・ディールで発売。2006年には、雑誌『ニューズウィーク日本版』の”世界が尊敬する日本人100人”に選ばれるなど、その動向は国内外問わず注目を集めている。2010年夏、自らのレーベル”Buffalo Ranch”を設立し、『The Weapons Of Math Destruction』を発表。
2013年、初のベスト盤『ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes of Buffallo Daughter』を発表。このアルバムは過去の音源のみならず、新録、カバー、ライブ音源、リミックスを収録し、新しいベストの形を提示。2014年7月に7枚目となるアルバム『Konjac-tion』をリリース。