―ところで、今回このタイミングでのフジ・ロックへの出演は、次回作のプロモーションも兼ねてかな?と最初思ったんですけど。その辺りの状況はいかがですか?
クリス「ようやく動き出したって感じだよね」
ケルヴィン「理想的なスタジオが見つかってね」
クリス「そう、しかも自分達が住んでるとこの近所で、こんなに理想的な環境はないってくらい。だから、まあ、そうだね、近いうちに新作に向けて動き出すと思うよ」
スペンサー・ペイジ(B)「ぼちぼちね」
ダン「できればクリスマス頃には仕上げたいところだけどね」
―次のアルバムはどんな感じになりそうですか?
ダン「どうなるんだろうね」
ケルヴィン「とりあえず曲に関しては、良いのが揃ってるからさ。歌詞にしても曲にしてもね。あとはそれを肉付けするだけだよ。ちょっと捻りを加えて新鮮な空気を吹き込んでね」
ダン「どんな小さなアイディアでもとりあえず出し合うようにはしてるよ。思いついたことは片っ端から出しといて、その膨大なアイディアの中から選び出していくって方法をしてるんだ。だから、次のアルバムがどうなるのか現時点では何とも言えないんだよ。どっちの方向に転がるか、まったく予想がつかないから。シックみたいなものすごいポップな方向に行くかもしれないし、逆にまったくアヴァンギャルドに振り切れるかもしれないから」
―わかりました。では、最後の質問です。今回“Same Ol’”が使われたペプシのCMのテーマが「Forever Challenge」らしいんですけど。バンドにとっての、あるいは個人的な「Forever Challenge」があれば教えてもらえますか?
ダン「常に自分達の限界にチャレンジしてるよ。どうやったらもっとよくなるか常に問い続けてるし。過去の栄光はあくまでも過去のもので、そこから先に進んでいかないとね」
クリス「常に前を向いていかないと逆に不安になるよね」
ケルヴィン「自分自身の型に閉じ込められてしまうんじゃないかっていう不安ね」
ダン「そうそう。前回の作品がいくら成功したからって、あくまでも過去の作品だからね。もちろん、自分達のやったことを誇りに思ってるけど、今はもうあのアルバム(『The Glorious Dead』)を聴くことはないし。個人的にだけど、自分が過去にどんなすごいことを成し遂げたかよりも、自分が次に何をやるのかのほうに興味があるから。そのために、確実に音楽を続けていきたし、自分達の信念を貫いていきたい」
ケルヴィン「いつまでも同じとこをグルグルしているわけにはいかないからね。先に進んでいかないと」
撮影 山谷佑介/photo Yusuke Yamatani
文 天井潤之介/text Junnosuke Amai
編集 桑原亮子/edit Ryoko Kuwahara
The Heavy
ヴォーカリストのスワビーとギタリストのダンTを中心に結成された英国南部のバース出身の4人組バンド。2007年にアルバム『グレート・ヴェンジャンス・アンド・ザ・フューリアス・ファイア』でデビュー。セカンド・アルバム『The House That Dirt Built』が英国のみならず米国でもヒット。2012年8月、サード・アルバム『ザ・グローリアス・デッド』を発表。日本ではペプシネックス ゼロのCM曲「Same Ol’」が有名だが、海外では、映画『テッド』のCM曲にも起用された「How You Like Me Now?」が大ヒットしている。
http://www.beatink.com/Labels/Counter/The-Heavy/BRC-346/
来日公演情報
東京 10月21日(火)恵比寿LIQUIDROOM
Open18:00 / Start19:00
6,500円(税込・前売・スタンディング/ドリンク代別途)
Info: 03-3444-6751(SMASH)
大阪10月22日(水)梅田クラブクアトロ
Open18:00 / Start19:00
¥6,500(税込・前売・スタンディング/ドリンク代別途)
Info: 06-6535-5569(SMASH WEST)
MORE INFO:
SMASH ( http://smash-jpn.com/new/detail.asp?id=2209&status=0)
The Heavy
『The Glorious Dead』
発売中
http://www.beatink.com/Labels/
http://www.amazon.co.jp/THE-GLORIOUS-DEAD-帯解説・ボーナストラック1曲収録-BRC346/dp/B008B6NKP2
https://itunes.apple.com/jp/album/the-glorious-dead/id547570658