クリス「あと、やっぱり音楽自体がいいってこともあるよ。アルバムがリリースされた当時は、一応宣伝はしてたけど、ペプシのCMの規模とは比べものにならないからね。しかも、ペプシのCMは何十万人を対象にしてるから。そこから自然に広がっていったって感じだよね。ペプシのCMに使われた、あのたった1曲を耳にしたことがきっかけでアルバムを聴いてくれて、これだけ多くの人達が反応してくれた。しかも自然にそうなったっていう」
ダン「曲がよくなかったら、そもそもCMの曲に採用されてないからね」
―有名プロデューサー(ジム・アビス)を迎えた前のアルバム『The House That Dirt Built』に対して、『The Glorious Dead』はセルフ・プロデュースで制作されたということで、それなりに決断のいる選択だったと思うのですが。
ダン「ただ、ジム・アビスが参加したセカンド・アルバムにしても、基本的には自分達で作ってるんだよね。ほぼ自分達で作って、そのまま出してもよかったんだけど、最後の最後にジム・アビスに参加してもらって、全体に磨きをかけてもらったんだ。だから、セルフ・プロデュースって形を取ることで何か心境に変化があったかっていったら、まあ、自信がついたってことだろうね。最初から最後までセルフ・プロデュースでできるくらい自信がついたってことなんだよ」
クリス「自分の力を信じてないと。プロデューサーを呼んで、予算をかければ、とりあえず安心材料にはなるんだろうけど、そんな予防線を張らなくたって自分達の音楽に確信が持てるようになったってことだよね。『The Glorious Dead』を作ったときには、いろんな意味で、それができるレベルに来てたんだろうね。”Same Ol”だって、全部自分達だけで作ってるし」